テレビもなく、目覚まし時計もなく、鳥のちゅんちゅんと鳴く声で目が覚める。大自然のなかにあるコーテージで数日間過ごし、自然のエネルギーを感じながら、ホリスティックなトリートメントをたっぷり......。タイには、そんな楽園のようなとっておきの場所があります。
本気でデトックスしたい人たちが集まるスパ
それは、タイ、チェンマイの田舎にたたずむホリスティックリゾート「タオガーデン」です。数ある海外の近代リゾートとは一線を画し、単に癒されるだけではなく、アーユルヴェーダ、ヨガ、太極拳、瞑想、マッサージ、腸内洗浄やオゾン血液療法など、デトックス&セラピーを行う、まったく新しいタイプのスパです! ヨーロッパ、南米、アメリカ、アジア等世界各国から、本気でデトックスしたい人が集まってくるそう。ここに滞在するだけで、心身ともに生まれ変わっちゃうんだとか。
内蔵マッサージ「チネイザン」でデトックス
たくさんのトリートメントがある中で、気になるのが「チネイザン」という内臓マッサージ。このタオガーデンは、その本場です。上向きで横になり、 腹部にグリグリとマッサージをするのですが、これがものすごく痛いらしい! チネイザンでは、内臓と感情の関係を重視しており、今まで溜めこんでいた感情が凝りとなっているといわれているそうで、人によってはとても堅いそうです。「腹が立つ」とか「腹黒い」などとも言いますし、お腹と感情は結びついているのかもしれません......。術後は凝りがすっかりなくなり、マシュマロのようにふわふわにやわらかくなるんだそう。体の中の毒素だけでなく、ドロドロとした心の片隅の凝りまで溶けてなくなってしまいそうです。
もちろん食事はオーガニック!
また、タオガーデンで出される食事は、付属の農園で採れる有機食材をメインに朝昼晩ブッフェ形式で好きなだけ食べられます。オーガニックというと健康食というイメージですが、ここの料理はとても美味しいと評判。カロリーを気にせずモリモリ食べてもOKというのもうれしい! 食堂に音楽は流れず、聞こえるのは自然の風、鳥の音、水の音、人との静かな会話のみ。食事を楽しむことに陶酔できる、贅沢な時間が味わえます。
体の中も、精神的にも、五感までもが豊かになれるタオガーデン。世界中から定期的に訪れるリピーターが絶えないのは、それほど魅力的な場所だからかもしれません。1週間ほどゆっくり滞在して、その魅力を体験したいなぁと思いました。
photo by Thinkstock/Getty Images
(宮田茉貴子)