ゴールデンウィークが近づき、旅行やお出かけの計画を練っている人も多いと思います。
さて、列車の旅のお供と言えば「駅弁」。窓の外を流れる景色を眺めながら食べる、郷土色豊かな「駅弁」は旅の醍醐味ですよね。でも、駅弁を食べる文化は、世界的に見ても日本と台湾くらい......ってご存じでしたか?
これはニューヨークも同じなのです。重箱にさまざまな料理を盛りつけた「弁当ボックススタイル」のメニューを提供する和食店は多く、「Bento」という言葉は浸透しています。でも、「駅弁(Ekiben)」となると、初めて聞く人ばかり。
そんなニューヨークで、この世界的にも珍しい食文化「駅弁」を、大々的に紹介したイベント「ジャパン・ウィーク」が、先月開催されました。
イベントでは、ニューヨークで人気の和食店が、各地の名産をふんだんに取り入れた駅弁が披露されました。
ニューヨーカーにも受け入れられた! 日本の駅弁
福岡・博多料理で話題の『博多トントン』からは「博多地鶏めし」が登場。「黒豚バラ肉の味噌焼き」「黒豚とんそくの煮こごり」「辛子明太子」「がめ煮(筑前煮)」などがぎゅっと詰まっています。
その他にも、豆腐のハンバーガーや、大根の漬物、抹茶のフィナンシェが入った「kyotofu」の「kyotofu弁当」など、日本でも人気がでそうな駅弁が並びました。
イベントの3日間は連日長蛇の列。用意された1000食以上はあっという間に完売! 毎日違う弁当を楽しむ方も大勢いました。
普段、長距離電車に乗ることがあまりないニューヨーカーは、「え、電車の中で食べるの? じゃあ、今から地下鉄に乗って食べようかしら(笑)?」「いつか電車の中で食べてみたいけど、今日はオフィスで食べるよ」など反応はさまざま。
「駅弁」が浸透する日はまだ遠いでしょうが、日本食文化の新しい楽しみ方が伝わったのではないでしょうか。
(太田あや)