2019年1月9日、ケンタッキー州フォート・キャンベル。 U.S. Army Photo by Capt. Justin Wright

──BUSINESS INSIDER JAPAN より転載

スナイパー(狙撃手)の仕事はタフだ。彼らは戦場でしばしば他の兵士たちから離れて1人になる。彼らは何日も、場合によっては何週間も、快適とはいえない場所にとどまり続けることもある。 新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の人々を何らかの形で"隔離"に追いやっている。 Insiderでは、米陸軍のスナイパーに"隔離"で生じる課題や退屈とどう向き合っているか尋ね、いくつかの役立つアドバイスを得た。

スナイパーは、戦場でしばしば他の兵士たちから離れて何日も1人で過ごす。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中の人々が今、自宅にとどまらざるを得ない中、Insiderでは米陸軍のスナイパーに"隔離"で生じる課題や退屈とどう向き合っているか尋ねた

もちろん、スナイパーとして任務を遂行する方が自宅でおとなしく過ごすより難しい。だが、もしあなたが平常心を失いそうだと感じ始めているなら、スナイパーのアドバイスは役に立つかもしれない。

1. ミッションを思い出そう

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スナイパーは「司令官にとっての目であり耳だ」とテキサス州在住のベテランスナイパー、ケビン・サイプス曹長はInsiderに語った。

「常に見るべきものがある」

スナイパーは「ずっとスコープをのぞいて、特定の人物を探している」わけでなくても、道路や自動車、建物、人を見ているのだという。

曹長は、知っておくべきことを「誰かにできるだけきちんと説明」するためには「考えておくべきことがたくさんある」と語った。

「あの人物は前にも見たことがあるか? あの壁に穴をあけることはできるか? そのためにはどのくらいの爆薬が必要か? 」

常にやるべき仕事がある。

2. 問題を分解しよう

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自分で掘った穴の中で待ち伏せしたり、建物のどこかに座って敵を監視するといった難しい状況に置かれた時、サイプス曹長が使うトリックの1つが、何日も、何週間も先のことを考えるより、物事を数時間単位で考えるというものだ。

「そうすることが問題を分解し、それに対処し、目の前のことに集中をして、全体を心配しない方法の1つだ」と曹長は言う。

3. 自分の置かれた状況を改善するために努力しよう

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自分の置かれた状況を向上させるために、常に努力すべきだ」とサイプス曹長はInsiderに語った。履歴書を見直したり、自分の居心地をもう少し良くするための方法を探したり、自分の武器の手入れをするなど、方法はいろいろあるはずだ。

4. 普段、自分が気付かないことをメモしよう

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「あなたの身の回りで起きていることで、今まで気付かなかったことはないだろうか? 」とサイプス曹長は投げかけた。

何かしらの動きがあるはずだ。それが床を這い回る虫だろうと壁から出てくるネズミだろうと」

「そのルーティンにあなたは関わっている」と曹長は言う。

5. 人とつながる新しい方法を探そう

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戦場ではスナイパーは通常、スポッター(観的手)と行動をともにするため、完全に1人というわけではない。だが、話をしたり、お互いに関わり合ったりすることはできないため、ちょっとした創造力を働かせなければならない。

「実際に言葉を交わしてコミュニケーションを取ることはできないが、イラストや手紙を通じてコミュニケーションを取ることはできる」とサイプス曹長は言う。

「我々は、周囲の様子をスケッチしたり、風景を描いたりすることに多くの時間を使っている。その中に必ず、小さな顔といったちょっと変わったものを書き込んでいる。そして、誰かの絵を見たら、それがどこにあるか探すようにしている」

曹長によると、何が起きているかについてメモを残したり、気を付けるべきことに関する情報を伝えたり、ジョークを書くこともあるという。

6. これが終わったら何をしたいか、考えてみよう

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「自分が以前やっていたのは、任務から戻ったらどんな食べ物を食べたいか、リストを作ることだった。どんな食材がその料理に使われていてほしいか、その料理はどんな味がすると思うかまで、詳しく書き出していた」とサイプス曹長は話している。他にも、任務から戻ったら、会って話をしたい懐かしい人たちをリストにすることもあったという。

7. 自分のことだけではないと覚えておこう

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サイプス曹長は、たとえ何があっても「あなたはチームの一員」であり、「わたしたち対わたし」のマインドセットに足を踏み入れなければならないと指摘する。個人よりも大きい何かのために、例え困難でも、やらなければならないことがあるという。

やるべきことをやらなければ、他の誰かの命を犠牲にするということを頭に入れておかなければならないと曹長は語った。

「十中八九、損害を被るのは間違ったことをした本人ではない。大抵、他の誰かだ」

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