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年齢に抗うのはもう終わり。味方にすれば美しくなれる

2020/04/13 21:00 投稿

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加齢とともに変化する私たちの身体。肌や婦人科系のトラブルも気になりますが、一番強く感じるのは心身の「疲れやすさ」ではないでしょうか。

MASHING UP SUMMIT 2020の収録(2020年2月28日実施)で、マイロハス編集長の山岸 祐加子が“美肌ドクター”こと「ウォブクリニック中目黒」総院長の高瀬聡子先生を招き、「年齢を味方に。習慣でつくるウェルエイジング」と題して、エイジングについて対談。2人のセッションから、年齢を味方にして「疲れにくい体」をつくる方法をお届けします。

キレイになるより「元気に見せたい」

MASHING UPサミット収録の様子

「最近、疲れている人が多いですね」と切り出したのは山岸編集長。マイロハスが集計した読者アンケートでは、全体の7割が疲れを感じていて、そのうち44%は精神的疲労・肉体的疲労の両方がある人。その次に35%と多かったのが、精神的疲労がある人という結果に。身体よりも、むしろ心の疲れを感じている人が多かったといいます。

高瀬聡子先生 :

私のクリニックも美容皮膚科なので、美容目的のお客様が多いのですが、シミ治療が終わっても高濃度ビタミンCの点滴だけは続ける方がたくさんいます。肌が明るくなるのはもちろん、「疲れがとれる」「眼がスッキリする」と。それだけ「疲れ」に悩んでいる人が多いんですね。

「キレイになりたい、若返りたい」というお客様が治療法を迷われているとき、「こうすると元気で若々しく見えますよ」とアドバイスすると、みなさんそうなりたいと仰る。キレイになりたいというより、元気に見せたいというご希望なんです。

山岸編集長 :

確かに「元気に見える」ってとても重要ですよね。疲れにくい体やメンタルがあると元気に見えるし、年齢を味方にしているという感じがします。

運動を続ける2つのコツ

「ウォブクリニック中目黒」総院長 高瀬聡子先生

疲れにくい体はどのようにつくればいいのでしょう? 高瀬先生は、健康であることが第一と強調します。

高瀬聡子先生 :

とくに運動は心がけたいもの。私は1人目の子どもを産んでから、体幹、とくに骨盤底筋が弱まって、それから16年ピラティスを続けています。女性は30代以降、体幹が衰えてくるので、それを補う運動が必要です。

山岸編集長 :

運動を続けること、習慣化することって、とても難しいですよね。

高瀬 聡子先生 :

続けるコツは2つあって、ひとつはトレーニング後の爽快感。爽快感を自分で実感できると、あれを味わいたいからまたやろう、と思えます。

もうひとつはルーティーン、生活のリズムをつくることです。人間は規則正しい生活を送ると幸せホルモンが出やすくなります。ある程度ルーティーンに従って生活することは、健康と幸せの近道なんです。

インナーケアが美しさを支える

運動の必要性と並んで、美しくあるためには、体の内側からベースをつくっていくことが大切に。昨年1年間イギリスで生活した高瀬先生は、あらためてインナーケアの重要性に気づかされたと語ります。

高瀬聡子先生 :

デトックスの第一人者であるドクター・ダウリングのもとで勉強していました。電磁波のアレルギー、慢性疲労、ワクチンの副作用など、世界中からいろいろな症状で苦しんでいる患者さんが来るのですが、こうした方は一般の内科ではただの疲労と見なされて、治療を受けられないケースが多いのです。

ドクター・ダウリングは問診や血液検査で根底にある栄養バランスをみるのですが、じつはこれが問題になっている人が多い。サプリメントやビタミンCの点滴などによる栄養治療で改善され、社会活動ができるようになる例をたくさん見てきました。

山岸編集長 :

栄養治療やサプリを摂取するということは、イギリスでは一般的なのですか?

高瀬聡子先生 :

イギリスは冬が本当に長く、日照時間が少ないので、ビタミンD不足による季節性うつ病が多いんです。現代の食生活ではビタミンDを摂ることが難しいので、子どもや高齢者は冬になる前にビタミンDを病院で処方してもらうのがメジャーな治療法になっています。

また、イギリスには国民皆保険制度がありますが、病院の予約が取りづらく、2週間後になることも。だからみなさん、予防医療や民間療法にとても興味があって、サプリメントはもちろんホメオパシーやフィトセラピーの知識も豊富です。

食事・サプリメントにも意識を

そんな予防医療に意識の高いイギリスでは、狂牛病の流行をきっかけに「食」への関心が高まったと高瀬先生。いまでは野菜はオーガニックが主流で、添加物も国が厳しく規制しているのだそう。

山岸編集長 :

「知識をためることが重要」という意識をみなさんが持っているんですね。

高瀬 聡子先生 :

そうなんです。未病の段階、医者にかかる前に自分たちで何ができるかを考えるためにも、ベースとなる食の知識を持つと変わってくると思います。新型ウイルスに対しても、最終的には自分の免疫力が重要になる。免疫力を高めるためにどういうものを食べ、サプリメントなどでどう補うか、そういうメンタリティが大切ですね。

エイジングと向き合うには、予防の知識はもちろんのこと、栄養学に基づいたインナーケアも大切に。そのためにはいつもの食生活にサプリメントを取り入れることも大きな価値を生みそうです。

今回のセッションで感じたのは、自分が「心地いい」と感じる食事や運動、健康管理の方法を見つけることは、ウェルビーイングの基本だということ。自分らしいルーティーンを見つけることは、「幸せ」を探すいちばん身近で具体的な方法なのかもしれません。

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