もちろんです。着実にヨガを続けていれば、いくらか体重が落ちるはずです。しかし、ヨガにはそれ以外のメリットがあるという点を理解しましょう。体重が減ることと直接関係しなくても、肉体面・感情面での健康全体に著しい効果があります。
体重を減らすにはどのタイプのヨガがいちばんいいの?
image via shutterstockハタやヴィンヤサ、クンダリーニなどの汗をかくタイプの陽ヨガやパワーヨガは、よりダイナミックで肉体的にも活気あふれるフローなので、体重を減らしたい人にとってますます人気が出ています。
これらの流派はマットの上でじゅうぶん汗をかくことができ、心拍数を調整し、筋肉やバランス力を鍛え、協調性や柔軟性を改善します。ウエイトやHIITのメソッドをレッスンに取り入れているスタジオもあります。
しかし必ずしも結果を出すには激しいレッスンのほうがよいというわけではない、と話すのは国際的なヨガインストラクターのエイドリアン・ミシュラーさんです。
「毎日あるいは定期的にヨガを行うほうが、きついパワーヨガをたまにやるよりもメリットがあるんです」とミシュラーさん。
「着実にヨガを実践することで、精神と体がつながりはじめると同時に、ヨガマットからおりたときの人生にヨガがどのような効果を及ぼすのかも理解できるようになります。また、毎日ヨガを実践することで、体の可動性がよくなり、筋肉が鍛えられて、肉体的にも結果が現れてくるでしょう」
毎日ヨガの動作を行う以外にも、定期的にヨガを実践することは、より健康的な習慣を身につけ、体重を減らす助けとなります。その理由を説明しましょう。
ヨガはドカ食いを減らすのに役立つ
ヨガの最大のメリットのひとつは、よりマインドフルになれること、とミシュラーさん。
研究によれば、マインドフルネスを実践する人はストレスが少なく、心が安らぐ食べ物に手をのばすことも減り、ドカ食いをすることも少なくなることがわかっています。
「呼吸や体に耳を傾ける習慣をしっかり身につけるにつれて、心の中で起きていることをよりコントロールできるようになるのです。すぐに反応することが少なくなり、今この瞬間を意識するようになります」
ヨガは睡眠を改善するかもしれない
image via shutterstock研究者によれば、睡眠不足はダイエットの大敵。どうしてなのかはわかりますよね。
疲れているときは、効果的に運動するのがなかなか難しく、不健康にもつい食べすぎに逃げてしまいがち。代謝にも影響があるかもしれません。一般的にエクササイズは睡眠を改善することがわかっているので、自分をちょうどよく疲れさせて早く眠りに落ちるように、寝る前にいくつかのヨガのポーズをやってみましょう。
ヨガは消化と代謝を助けるかもしれない
image via shutterstockせわしない現代社会では、多くの人は呼吸が浅く、したがってストレスと不安のレベルも高まっています。
この状態で生活していると、副腎がコルチゾールをより多く生成します。このホルモンのレベルが上昇すると、血糖値や体重の増加、消化の問題などを招くかもしれません。
深く呼吸をする練習を行うことは、ストレスを軽減するのに役立ち、その結果、体内のコルチゾールが減少します。特定の呼吸テクニックが代謝を改善する可能性があるとすら示す研究も存在します。
2014年の研究では、体重減少の大部分が呼吸をする際に起きることがわかりました。トリグリセリドあるいは脂質を分解する際、私たちはそれを二酸化炭素の形で吐き出します。この発見により、2018年には科学者のグループが特定の呼吸テクニックには代謝を増加させる可能性があることを見つけましたが、どのように呼吸が体重減少に影響するのかについてはさらに多くの研究が必要とされています。
ヨガを生活に取り入れる
世界一有名なヨガ講師が伝える、「喪失感を乗り越えるための最善策」
Adele Jackson-Gibson/5 Ways to Try Yoga for Weight Loss in 2020 /Maya A. Kishida(翻訳)