新型コロナウイルスの影響で、一日の多くを自宅で過ごすことが増えてきた今。世界の人々はどのように巣ごもり時間を過ごしているのでしょう?
世界幸福度調査で、3年連続で「最も幸福度の高い国」と選ばれた(2020年、国際連合調べ)フィンランドの人たちは、心を落ち着かせることについては達人ぞろい。
自然が大好きな国民ですが、屋内でも自然の中と変わらないくらいにリラックスして、ゆったりとした時間を過ごしています。今回は、自宅でできるフィンランド式「心を落ち着かせる方法」を5つ、お伝えしましょう。
1. 冷たいシャワーで一日をスタート
© Visit Finlandフィンランド人は、サウナで温まった後に氷水に飛び込むのが大好き。水からあがると、体内循環が活発になり、体が温まるにつれ幸福感に包まれていくといいます。
しかし、湖や海まで出かける必要はありません。自宅でこれをする簡単な方法は、冷たいシャワーを数分浴びること。冷たいシャワーと暖かいシャワーを交互に浴びてサウナのようにすれば、体の循環も更に高まります。
フィンランドには逆境にくじけない魂を示す「シス(Sisu)」という言葉がありますが、まさにあなたのシスを試すチャンスかも。※この健康法は、体調や持病によってはリスクを生じる場合もあります。既往症がある方や不安を感じる方は、まず医師に相談することをおすすめします。
2. 読書を通して世界を知る
© Visit Finlandフィンランド人にとって読書は欠かせないもの。フィンランド人は図書館をとても積極的に利用しています。2016年には、フィンランドは国連から「最も識字率の高い国」に選ばれていて、人口550万人の国で、年間6800万冊が貸し出されているといいます。
また、読書は知識だけでなく、幸せな気分や充実感を得たり、ストレスを減らすのに役立つという研究も出てきています。
外に出られない期間は、スマホから離れて、何冊読めるかチャレンジしてみては。
3. ソファに寝転んで、森の散歩をイメージする
© Julia Kivelä/Visit Finlandフィンランド人にとって、森はリラックスできる場所。目に飛び込むグリーンや、木の葉が風でサラサラと鳴る音は、心に安らぎを与えてくれます。
森の中でたった15分間過ごすだけで、脈拍が安定し、体がリラックスできるということは、科学的にも証明されています。
でも、実際に森に散歩に行く必要はありません。フィンランド、ラップランド地方の気持ちをリラックスさせる音を収録したアルバムをSpotifyで聞きながら、ソファで目をつむって、体をのばしてみて。フィンランドの森へ、イマジネーションの旅に出かけましょう。
4. シナモンロールを焼く
© Harri Tarvainen/Visit Finlandフィンランド人は、1年に約10キロも消費するほどコーヒーが好き。フィンランド語には「プッラカハヴィト(pullakahvit)」という「パンとコーヒー」を意味する言葉があります。家で手作りをしたり、外食、仕事で同僚と食事する時も使われている親しみ深い言葉です。
もちろんコーヒーと並んで、シナモンロールも大好き。フィンランド風のシナモンロール「コルヴァプースティ」を焼いて、カフェに行かなくても自宅でプッラカハヴィトを楽しみましょう(コルヴァプースティのレシピ動画はこちら)
5. オンラインで思いを巡らせよう
© Emilia Hoisko / Visit Finlandフィンランド人は、ストレスや考えを作品にしたり、心を落ち着かせ、居心地のよい空間にするためにアートを使います。現在、55を超える美術館やギャラリーがフィンランドにあり、現代美術も盛んです。
今は、美術館に行く代わりに、自宅のソファから、オンラインで美術鑑賞をするのも手。アートから、幸せにつながるインスピレーションをたくさん享受しましょう。