──ライフハッカー[日本版]より転載
お気に入りのシャツの繕い、デスクの片付け、ゆうに1カ月分はたまっているメールの整理など、「やらなくちゃ」と思いながら、ToDoリストに何週間もぐずぐず残しているタスクはありませんか。
そういうタスクは、やる気になれば、ものの数分で片づけられるかもしれませんし、一緒に作業してくれる仲間がいれば、もう先延ばしせずに済むかもしれません。
タイマー活用法
OkieSpaceQueenさんは、ずっと先延ばししてきたタスクも10分間と時間を区切って取り組むと完了できるという生産性の力をTwitterでシェアしています。今日は、このOkieSpaceQueenさんがシェアしているコツをご紹介します。
私の母は、このやり方を信奉していて、エッグタイマーを10分間セットして、「ずっと先延ばししていることをみんなでする会」を開く習慣がありました。
我が家では週に2回はこの会を催していました。これをすると、さすがの私も先延ばしはできなくなります。
問題のタスクにかける時間はたった10分間だけ。10分たったらやめてもいいからです。
— Okie Space Queen (@OkieSpaceQueen) 2020年1月22日
タイマーが鳴る前にタスクを完了したときは、今までそのタスクを先延ばししてどれだけの時間を無駄にしていたかと思うと、胸が痛くなりました。
「本当はとっくにできていたはずなのに、どうしてしなかったんだろう」ってね。
— Okie Space Queen (@OkieSpaceQueen) 2020年1月22日
Twitterのやり取りを見ればわかるように、米Lifehackerのシニア・ヘルス・エディターであるBeth Skwareckiさんは、この手法に感心したようですが、独り暮らしの私としては、懐疑的にならざるを得ませんでした。
最初は私もいいと思ったのですが、同じ悩みを持つ人と同居していて、各人が別々のタスクに取り組みながらも、時間と共同生活という二重のプレッシャーを共有していないと成立しません。
「このハックを実践しようと思うと、10分間だけルームメートが欲しくなるわね。でも10分たったらいなくなってくれていいんだけど」と私は指摘しました。
オンラインチャットでも実践できる
しかし、Bethさんがテキストメッセージを介してタイマーを10分間セットすることを提案して、いつの間にか、Bethさん、Virginiaさん、私の3人が米Lifehackerのカレンダー上でこの手法をテストする日時を設定する運びとなりました。
いよいよその時間になると、私たちはSlackで挨拶を交わし、スマホのタイマーをセットしてタスクに取りかかりました。
私の場合はクイーンサイズのベッドにかけてある羽毛布団にカバーをかけるというタスクで、それほど難しくはないのですが、このままいくと何年も先延ばしにしてしまいそうなタスクです。
Virginiaさんはなかなか書く気になれなかったメールをドラフトするというタスクです。そして、Bethさんは、散らかり放題のデスクを全部片づけて、「最も生産的で賞」を受賞しました。
左:1年間散らかしっぱなしにしていたデスク 右:必要最小限のものだけ残して整理整頓したデスク Photo: Beth SkwareckiBethさんは、10分経過した時点で、まだ片付けるものが残っているので、タスクを完了するためには、もう少し時間が欲しいと言いました。
考えてみれば、こうなることこそ、この10分間のチャレンジで得られる最大の収穫かもしれません。10分間でどれだけのことができてしまうかわかれば、他にも1、2分で済むことがあればやってしまおうという気になります。
私が羽毛布団にカバーをかけるのを先延ばししていた理由は、20分間は格闘する必要があると思っていたからです。
でも、実際にはたった7分でできました。まだ10分経っていなかったので、私は寝室を見渡して、肩をすくめると、バスケットから洗濯した衣類を引っ張り出して片づけ始めました。
こちらのタスクは残り時間では終わりませんでしたが、多少は片付きました。
同じ家の中に一緒に作業する仲間がいないときは、ネットでこんなふうに仲間と結束しないと、小さなタスクも片づけられないのかと思うと、ちょっと情けない感じもします。
でも、どんどん長くなるToDoリストと格闘中で、リストにあるすべてのタスクを終えるには相当な時間がかかると思うなら、まず10分間でどこまでやれるか試してみましょう。もしかしたら着手したタスクを済ませてToDoリストから消せるかもしれません。
計画的に片付ける習慣を
仕事やトレーニングにも。理化学研究所が解明した「ラストスパート」のかけ方
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