みなさん、こんにちは。人生最後のダイエットに挑み始めたP子です。意識が変わるとちょっとずつ変化がでてくるものですね。体重計を買ったり(持ってなかったんかーい)、食事を記録するアプリを使い始めたり。まずはこれまでの反省から。

「ダイエットなんて簡単」の呪い

私は20代の頃、1日1200kcalと決めて半年ダイエットをしたことがありました。ちょうど日本が米不足に陥り、タイ米しかないという米騒動の時期(年がバレる~)でしたが、そのときはほぼ炭水化物を食べていなかったので、まったく困ることはありませんでした。

主食は豆腐。大好きな納豆ごはんは大根を細かく刻んで米粒の代用に。運動はしませんでしたが、順調に1か月1kg減。見事6kgのダイエットに成功したのです。スッキリやせて、道端で男子に連絡先を渡される(紙! 時代!!)なんてこともあった!!

さらにその後、「低GIダイエット」が世に登場し、本を編集する機会に恵まれました。専門家の先生にあれこれ取材をし、低GI食材のレシピ本もつくり、知識は万全。しかし、これが「終わりの始まり」だったのです。

ダイエットの成功経験と豊富な知識は、「やろうと思えばいつでもできる」という幻想を抱きます。少しずつ太り始めても「いざとなれば、ダイエットすればすぐやせるから今日はいい(からケーキ食べる)」と、どんどん先延ばしにしてしまうのです。そう、「ダ~イエットは明日から〜♪」ってやつですね。20代のダイエットと年を取ってからのダイエットは全然違う! 筋肉量が減って代謝も落ちている今、簡単にやせるなんて幻想なのです。多分。

こうして、私は「ダイエットは簡単」の呪いにかけられ、恐ろしい「ダイエットスルー」の現在に至ってしまったのでした。

「見える化」が大事!

しかし、ここでようやく一念発起。「ようやく」とか簡単に書いてますけど、本当にものすごい「ようやく」なんです。太っていても“本気で”困ることないですから。

まずは現状把握が大事、ということで、体重計をAmazonで購入。昨年、友人が某メーカーの2万円超えの体重計を買ったと興奮していて、「いろんな数字が瞬時に計測できるのよー!」と自慢していましたが、私が買ったのはその10分の1の価格の2千円台のもの。しかし、こちらも負けず劣らず、体脂肪、BMI、内臓脂肪、筋肉量、水分量(%)、骨の質量、脂肪重量などなど、「お前は太っている」と言わんばかりの数字が瞬時にスマホに表示されます。「2千円台でもえーやん」とご満悦。

しかし、その数字のラインナップたるや衝撃以外のなにものでもありません。体脂肪率なんて40%超えてる!! 人ってそんなに体脂肪付くの!!! 脂肪総量は32kg。拒食症気味の女子の体重ぐらいじゃん。こわ。

そして、レコーディングダイエットをアプリでやろう、と「あすけん」というアプリをダウンロード。朝・昼・晩・間食で食べたものを入力していくだけです。意外と簡単で、なおかつ1日の終わりには栄養素の過不足グラフが表示されるというすぐれもの。

やり始めて分かったことは、炭水化物よりも脂質が毎日オーバーしていること。揚げ物や脂っこいものを食べているつもりはないのに。それからカルシウムやカリウム、食物繊維は毎日不足していること。

こういった「見える化」は、意識付けに大いに役立ちます。「間食」の欄に「アイス」とか「ケーキ」とか入力するとき、とても嫌な気持ちになります。「誰も見ないから入力しなくてもいいのでは」と思いますが、いやいや、誰も見ないからこそ、入力しなきゃダメじゃん。私にはまだ、それくらいの自制心は残っていました。よかった。

専門家の見解を!

この連載を引き受けたのは、やせる目的を失い、自分ではもうエンジンがかけられなかったからです。若い頃は比較的簡単にやせられても、40歳を過ぎると筋肉量が減り、代謝が落ち、更年期になると脂肪も付きやすくなり、ダイエット成功への道は容易ではなくなります。そのことに気づくまでに時間がかかりすぎました。

「食べるのが大好きで運動が大嫌いな」私にできることは何か。この連載の中で、ダイエットの専門家に取材をしながら、ダイエットの本質に迫っていきたいと思います(とカッコいい風に言いましたが、単に「先生助けてー!」って感じ)。

−12㎏への道。リアルなダイエットレポート、どうぞお楽しみに。

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イラスト/古荘風穂

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