ニンニクが嫌いで、よく焼けたお肉が好きな方といえば?
実は、英国王室のエリザベス女王のことなんです。英国王室の専属シェフとして15年間勤務したダレン・マクグレイディさんによると、女王はあまり食通ではなく、「食べるために生きるというより、生きるために食べる」という姿勢なんだそう。いくつかの伝統的な料理をローテーションで食べるのがお好きだといいます。
女王陛下のお気に入り料理は?
マクグレイディさんはレシピサイト「Delish」の動画で、女王のお気に入り料理のひとつ、「ゲーリックステーキ(Gaelic steaks)」の作り方を紹介してくれています。
動画の中では、牛のテンダーロインを使っていますが、女王は鹿肉のステーキを好んで食べていたそう。肉を塩こしょうで味付けした後、バターとオイルを使っていきます。
マクグレイディさんはここで、女王はしっかり火の通った焼き加減が好みと明かしてくれました。「私たちシェフは、ミディアムレアに仕上げるのが常です」と語るマクグレイディさん。「ですから、女王のステーキを焼くときは、十分に焼き目をつけて、ウェルダンに仕上げることが非常に重要でした」。
プライムリブやリブロースがメインのときは、必ず最初に焼き上げた、外側がしっかりと焼けている1枚を召し上がっていたとのこと。
ゲーリックステーキって何?
このステーキが「ゲーリック」と呼ばれる由来は、ソースにあります。ゲーリック(ゲール語)はアイルランドの公用語です。ですから、本格的な味を引き出すためには、アイリッシュウイスキーが欠かせません。オイルとバターを足して玉ねぎとマッシュルームを炒めた後、アイリッシュウイスキーをフランベします。クリームを加え、沸騰したらしばらく煮詰めます。
「女王は料理にサプライズを求める方ではありません」と話すマクグレイディさん。女王はシェフが厳選したメニュー表の中からその日の料理を選びますが、定番メニューの中には、クラシックチョコレートケーキなど、ヴィクトリア女王の時代から作られているものもあるといいます。
「ときどき、外出先から帰ってきた女王から、『こんな料理を食べて、レシピをもらったの。これを作ってくださる?』とお願いされることもありました。そんなときは、新たに試行錯誤する必要がありました」
image via shutterstockマクグレイディさんによると、女王は王室の領地で栽培されたものを好んだとのこと。マクグレイディさんが勤務していたバルモラル城の庭で採れた野菜もよく使っていました。ゲーリックステーキの付け合わせは、クリームとバターがたっぷり入ったパースニップ(サトウニンジン)とポテトのマッシュ。ベビーキャロットも添えます。
「カロリーは気にする必要はありませんでした」とマクグレイディさんは説明します。女王のお皿が料理でいっぱいになることはなかったそう。女王は「小食」で、小盛りの料理が好みなんだとか。また、でんぷん(炭水化物)は普段は摂らず、人と食事するときにだけ食べていたといいます。
女王とは反対に、ウィリアム王子とハリー王子は、少なくとも子どもの頃は、マクグレイディさんが作った料理は何でも気に入ってくれたよう。マクグレイディさんはDelishの別の動画で、ウィリアム王子とハリー王子も大好きなコテージパイの作り方も公開しています。英国王室で100年以上もの間受け継がれているレシピだそうです。
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Kayla Blanton/Only Queen Elizabeth Could Get Away With Hating Garlic and Loving Well-Done Steak/Seina Ozawa(翻訳)
コメント
赤身肉を日常的に食べてると長寿になる傾向があるんだってね
おうヴィーガン女王陛下にデモしてねえのかよ
鹿肉は牛肉より臭みがあるから、確かによく焼いたほうがうまく感じると思う
(ID:66429690)
やっぱイギリス人はウェルダンが好きなんだな