大人の唇は「真っ赤」じゃなくていい
すっかり定番となった赤リップですが、意外と使いこなすのが難しい……。「おばさんぽく見える」も「無理して若く見せてる」と思われるのも避けたいものです。日常的に使うなら、どんなリップを選べばいいのでしょうか。
岡野さん :
ずばり「真っ赤」を選ばないことだと思います。彩度の高いビビッドな赤は威圧感を生んでしまうから、少しくすみ感や透け感があって、顔から浮かないものがおすすめです。
色付きリップやバームタイプなど、軽やかながらしっとりとしたテクスチャーを選ぶのも大事なポイントだそう。
岡野さん :
大人の唇は乾きやすいので、保湿力があるトリートメントタイプをおすすめします。とはいえ、リップグロスのようなヌルヌル・ギラギラよりは、つやっとしっとり、くらいの上品なテクスチャーがいいですね。
フォーマルな場や、ドレスアップしたときのリップはどうすればいいのでしょう?
岡野さん :
ドラマティックな装いのときは、思い切り赤リップを楽しんで欲しいです。そのとき注意したいのが質感。マットなものを選ぶと品格が生まれるのでおすすめです。
ひと昔前はマットというと重くてボテボテしていましたが、今はパウダリーなリキッドタイプなど、軽やかな質感のものが多く出ています。表面がツルッと仕上がるので、唇の形が美しく見える効果も。
輪郭の取りかたにひと手間かける
大人ならではの、塗りかたのポイントはあるのでしょうか。
岡野さん :
輪郭をきちんととることですね。今はリップブラシを使う人も減って、ラフに直塗りすることが多いですが、大人の唇は輪郭がぼやけてきているはずなので、整えてあげるときれいに見えますよ。
とはいえ、必要なのはごくごく簡単なテクニック。このひと手間をかけるかかけないかで、仕上がりがぐんと違ってきます。
岡野さん :
リップブラシで塗っても、直塗りでも、あるいはリップライナーを使っても構いませんが、輪郭を丁寧にとったら、輪郭の部分を軽くティッシュでおさえます。
そうすると肌になじむので、唇だけ悪目立ちするようなことがありません。ささっと塗って適当にぼかす……ということをついやってしまいそうになりますが、そこは自分を律しましょう。
肌から浮かないことと、きちんと仕立てた形を作ること。このふたつのバランスをとることがポイントです。
岡野さんおすすめ! 大人のための赤リップ
レブロン バーム ステイン
レブロン バーム ステイン 45 1,320円(税込)クレヨンのような形状で、するするなめらかに唇を描けるバームタイプ。スムースジェル処方でみずみずしく仕上がり、自分らしい赤リップに! シアバター、マンゴーバター、ココナッツバター配合で唇のしっとり感が続く。
レブロン バーム ステイン 045 ロマンティック (カラーイメージ:レッド)
1,320円
アルジェラン カラー リップスティック
アルジェラン カラー リップスティック アンバーローズ 712円(税込)天然成分100%の色付きリップバーム。軽やかな発色とナチュラルなツヤ感で、顔色を美しく見せてくれる。オーガニック認証エコサート取得というクオリティなのにプチプライス、というのも魅力。
いくつかバリエーションを揃えておくと、いろいろな表情が作れます。少しの手間を惜しまず、大人ならではの赤リップを楽しみましょう!
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岡野瑞恵(おかの たまえ)さん
ヘアメイクアップアーティスト。国内大手化粧品メーカーでヘアメイク&化粧品開発に携わり、2006年に独立。女優、タレントから多くの指名を受けるほか、雑誌、広告、TV、映画など多方面で活躍。シンプルで自然な美しさを引き出すメイクテクニックが大人世代の女性たちに支持されている。著書に『大人がきれいに見えるメイク』(光文社)、『大人のMake Book』(ワニブックス)。
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