管理栄養士のウィリアムズ早苗さんのアドバイスは、“髪の毛のもと”になる栄養素を取り入れること。髪のハリやコシにも、この栄養素の不足が悪影響を及ぼしているのです。
髪は何からできている?
髪の大半は何から出来ているのかご存知でしょうか? 実は「ケラチン」と言う、たんぱく質から出来ています。このケラチンを構成するアミノ酸「メチオニン」は体内では構成されません。
(「Diet Plus」より引用)
髪の毛の主成分となるのは、「ケラチン」という硫黄を含むタンパク質です。「ケラチン」を構成する「メチオニン」は、体内では合成されない必須アミノ酸のひとつ。
つまり、食事でしっかりとタンパク質を補給してあげないと、髪のハリやコシは失われ、やせた髪しか生えてこなくなってしまいます。
タンパク質は髪だけでなく、皮膚の美しさを保つためにも欠かせません。毎食とるべきタンパク質の適量は、「手のひらの指を含まないサイズ(「Diet Plus」より引用)」くらいです。
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髪の質に不可欠なビタミンとミネラル
髪の質を高めるためには、タンパク質の吸収を促進するミネラルやビタミンも不可欠です。
ウィリアムズさんがとくにすすめるのは、「ケラチン」合成のために必要となる亜鉛と、ビタミンC。
亜鉛は、頭皮の形成や新陳代謝にも関与します。また、抜け毛の原因である「5-αリダクターゼ」の働きを抑える役目もすると言われています。
(「Diet Plus」より引用)
亜鉛は牡蠣やうなぎなどの魚介類や、豚レバー、卵、大豆製品などに多く含まれるミネラルです。土壌の関係で日本人は不足しがちともいわれています。
そして、亜鉛の吸収を高めてくれるのがビタミンC。「頭皮の材料になるコラーゲンの生成をサポートする(「Diet Plus」より引用)」ため、頭皮を健やかに保ち、元気な髪が生えてくるのを助けてくれます。
以上、Diet Plusより
糖質を控え、頭皮の健康を維持しよう
ハリ・ツヤのある元気な髪を維持するためには、ほかにもいくつかコツがあります。たとえば糖質の摂りすぎやスイーツの食べすぎは、髪にダメージを与える原因のひとつ。糖化によって体内の老化が進み、髪の老化をも促進してしまうからです。
また、髪の乾燥を気にするあまり、こってりと保湿するタイプのスタイリング剤や、ドライシャンプーを多用するのは考えもの。頭皮の皮脂腺が詰まってしまい、フケ・かゆみや頭皮の炎症を招くだけでなく、かえって毛髪の乾燥を招くといいます。頭皮の炎症が悪化すると、薄毛の原因になることもあるので要注意です。
ヘアケアの基本は、元気な髪をつくる栄養素を食事でしっかり補給しつつ、頭皮の健康を保つこと。髪のダメージが目立ってきたら、ぜひこの基本に立ち戻ってみてください。
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