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禅僧が語る。「感謝の気持ち」がもたらすものとは?

2019/12/31 19:00 投稿

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新しい年をよい年にするために、今すぐできること。それは「感謝」の気持ちをもつことです。感謝の心が芽生えれば、それが誰かの役に立つ原動力にもなります。

いいことをすると、「それは気持ちいいことだ」と気づきます。そしてそれは、プラスの繋がりをもつきっかけにもなり得るのです。とはいえ感謝とは、頭で思うことではありません。心が動いてこそ。

そこで、自然と心からの感謝が生まれる、禅僧 向井真人さんによるありがたいお話を4つまとめてご紹介します。

01.「ご縁」の意味を理解すると、感謝が生まれる

「袖振り合うも多生の縁」という言葉があります。なぜ、道ですれ違っただけの出会いでも、大切にしないといけないのでしょうか?

それは、大小に関わりなく自分を取り巻く環境は、すべて「ご縁」によって成り立っているから。今自分がこうして在るのも、ご縁のおかげ。そう思うと、自然と感謝の気持ちが湧いてきますね。

禅僧が禅語で語る、感謝とは? Vol.1 「縁起」

02.無限に広がる自由な「心」に感謝する

「大いなる哉(かな)心(しん)や」という禅語があります。意訳すれば、心はおおらかで自由だという意味です。

肉体は制限されているし、過去や未来に行くこともできない。でも、人は時間も場所も越えて思いを馳せることができます

そこで広く意識を向けると、感謝すべき対象は万物を越えて無限に広がる自由な「心」だと気づきます。

禅僧が禅語で語る、感謝とは? Vol.2 「大いなる哉心や」

03.食を通じて自分の内側を観察する

スマホやテレビを見ながら食事をしていると、いつの間にか食べ終わっていることも。その姿勢を反省し、これからは意識した食事を心がけたいものです。

命をいただくことに感謝し、食べることだけに集中して食事をしてみます。こうして食を通して自分の内側に意識を向けると、食事をいただけるありがたさが身に沁みてきます。

禅僧が禅語で語る、感謝とは? Vol.3 「食事五観文」

04.今、目の前にあるものに意識を向ける

足もとを見るという意味の「看脚下」という禅語があります。今、自分が立っている場所をしっかり見ることを促す言葉です。

人生で苦難に出会っても、自分がいる場所を見れば大丈夫。当たり前だと思っていた、今「ある」ものが見えるはず。それらはご縁によって「ある」のです。ないものを嘆くより、あるものに感謝したいですね。

禅僧が禅語で語る、感謝とは? Vol.4「看脚下」

感謝について、「頭で理解するだけでなく、ぜひ行動し、実感していただけると嬉しいです」と向井さん。慌ただしい毎日を見つめ直して、一つ一つの物事に感謝しながら丁寧に暮らすことを心がけたいですね。

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