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冬でも大きな脇汗ジミに…「多汗症」4つの治療方法

2019/12/12 07:30 投稿

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夏でもないのに汗がひどいのは、多汗症かもしれません。

多汗症はそう珍しい病気でもなく、米国では4.8%の人にあり、汗腺の働きをコントロールする神経が活発になると発症する病気です(ストレス、不安、薬物療法、糖尿病、更年期障害、甲状腺障害の影響で、汗腺から過剰な水分が分泌されることがあります)。

前回に引き続き、多汗症の対策を専門家に聞きました。

カフェインを制限する セージ茶を飲んでみる 緊張をほぐす 制汗剤を使うは、こちら

5. ボトックス注射をする

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脇の過剰な発汗のほか、手のひらや足からの発汗を抑える治療のためにも、しわを取るためのボトックス注射は米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けています。

発汗を促す化学物質の働きを抑えることで、汗腺に働きかける体内のシグナルを遮断するのです。国際多汗症学会の会長であるディー・アンナ・ガッサー医師は、「ボトックス注射は効果的で安全性に優れた治療法です。1回治療すると一般的に効果が7か月続くので、患者には1年に2回通院してもらいます」と説明。

脇の下ではあまり痛みはありませんが、末端神経のある手や足では痛みが強まることもあります。注射部位の腫れや不快感はありますが、副作用は非常に少ないものにとどまります。日本では、重い多汗症に対するボトックスに健康保険が適用されることがあります。

6. 経口薬を検討する

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制汗剤で症状がよくならない場合は、医師は経口薬をすすめることもあります。

最も一般的なのは、発汗を促す化学伝達物質が汗腺に到達するのを抑える薬(抗コリン薬)。経口薬は全身に作用するので効果的ですが、口の渇き、かすみ目、心臓の動悸のような副作用が出る可能性も。常に医師と相談しながら、必要性に応じた経口薬を検討することになります。

「投薬を低用量にしていれば、適度な発汗を保ちつつ過剰な汗を抑えることができます」(ガッサー医師)。最近、米国食品医療品局(FDA)は、発汗を促す体の神経信号を遮断する、脇の下の発汗を抑える経口薬を承認しました。日本でも内服薬が使われることがあります。

7. ミラドライ(MiraDry)を調べる

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電磁波のエネルギーにより脇の下にある汗腺を破壊。「脇の汗腺が働かないと、体の熱をさませなくならない?」と不思議に思う人がいるかも。

でも、心配は無用。「汗腺は全身にありますから、汗腺の一部がなくなったからといって体温調整に影響することはありません」と、ガッサー医師は説明。ミラドライは3か月間隔で、2回の治療が必要。日本では、一部の医療機関が自由診療で実施しています。

8. 手術(内視鏡的胸部神経遮断術)

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ETSというこの手術は最終手段。胸部外科医が行う手術で、神経を切断または破壊することで脊髄から汗腺への神経信号を遮断するというもの。

グレイザー医師は、「手術自体は安全ではあるものの、既に知られている副作用は重いです。代償性多汗症と呼ばれており、ETSで対象となった部位(通常は手のひら)で発汗が止まります。すると、別の部位で過剰な汗が出始めることが。患者の最大80%で副作用が現れ、治すことができません。まずほかの選択肢を試すよう患者さんに。ETSを推奨しないわけではありませんが、ほかの治療法が失敗したときのために残しておく手段だという考え方」と説明します。

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