閉経や更年期のこと、どれくらい知ってますか? クイズに答えて、知識をつけましょう。
更年期には確実に5kgは太るってホント? 閉経すると病気のリスクが高くなるってホント?は、こちら。Q3. 閉経以降は、セックスに痛みを感じるようになるってホント?
エストロゲンの分泌量が減ると、外陰部や膣が乾燥・萎縮して性交痛が出ることが。治療として「まずは、セックスのある無しに関係なく、デリケートゾーン用保湿剤を週に2~3回使用して様子をみます」(米国テキサス州ダラスのテキサス・ヘルスに産婦人科医として勤務するダラスエミル・タゾイ医師)
それでも症状がよくならなければ医師に相談を。医師は、膣エストロゲンクリームを処方できますし、骨盤底筋セラピーを教えてくれるかも。
「それで膣粘膜に弾力がつき、萎縮症などの症状が和らぐはずです」と米国カリフォルニア州のPIHヘルス総合病院に産婦人科医として勤務するレスリー・ゴンザレス医師は説明します。
答え:×
Q4. 更年期には眠れなくなるってホント?
これまでの研究結果から、更年期の女性の4分の1が、日常生活に影響を及ぼすほど深刻な不眠症を経験しているとわかっています。
眠れなくなる原因のひとつに、ホットフラッシュ(体のほてり)も。「更年期の症状に睡眠を邪魔されないようにするには、室温を低めに保ち、扇風機をそばに置き、ゆったりしたパジャマを着るようにしてみて」とタゾイ医師は言います。運動でも正常な体温調節が促され、安静時の深部体温が低くなることが研究で明らかになっています。
もしこれらの対処法でも睡眠が改善されなければ、医師に相談。「ホルモン補充療法などで改善されることもあります」とゴンザレス医師は言います。
答え:○
Q5. ホルモン補充療法(HRT)は避けた方がよいってホント?
「ホルモン補充療法に関しては様々な議論がありますが、合成エストロゲン・プロゲスチンは、エストロゲンの分泌量を増やしてくれます」と専門家は解説。それによってホットフラッシュ、寝汗、膣の乾燥、性交痛といった症状が和らぐそう。
しかし、このようなメリットがある一方で、ホルモン補充療法はリスクも伴うことから、まず身体への影響をよく理解する事が大切です。
米国国立衛生研究所(NIH)によると、ホルモン補充療法に使用する薬剤により、血栓、心臓発作、脳卒中、乳がん、胆嚢疾患のリスクが高くなる可能性も。リスクが高くなりやすい人とそうでない人がいることから、医師に自分はどうなのか診てもらうことが大切です。
そして米食品医薬品局(FDA)によると、ホルモン補充療法は、はじめは最低用量で短期間試してみるのが賢い選択なのだそう。
答え:×
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