マラソン歴18年(うちトレランが8年)のキャリアを誇るスタイリストの工藤満美さんは自他ともに認めるランニング好き。仕事の合間を縫ってはトレーニングに精を出し、週末には各地で開かれるレースに参加と、趣味の域を超えたハマりっぷりです。
そこで、走ることに没頭する工藤さんに、ふだん使いできるランニングアイテムを紹介する連載企画。第2回目では、レースにもふだんのコーデにも取り入れられるラン/オフ兼用の薄手アウターを3モデル紹介します。
フレアーがエレガントな2重構造のジャケット
ダンスキン アレグロ ジャケット24,200円(税込)最初にご紹介するのは、ダンスキンのアレグロ ジャケット。1882年にニューヨークで創業したこのブランドは、その名の通りダンスウエアのパイオニアとして知られ、現在ではワークアウトやヨガ、ランニングなど、さまざまなスポーツを楽しむ女性から人気のブランドです。
アレグロ ジャケットの最大の特徴はストレッチ素材とパンチング素材を使用した2重構造のデザイン。
工藤満美 :
後ろ身頃のフレアーのデザインがヒップ周りをうまくカバーしてくれて、スタイルアップにもなります。個人的にはレッドが気になっていて、ブラックの着こなしが多くなるこれからの季節のポイントカラーにして着こなしたいですね。
撥水素材なので少しの雨なら弾いてくれますし、UV効果により紫外線から肌を保護してくれます。ストレッチが効いていて動きも妨げないので、走るときはもちろん、ふだん使いとしてもコーディネイトに華を加えてくれそうです。
着るだけでオシャレ感がアップするアノラック
RBK VB アノラック41,800円(税込)続いては、リーボックのRBK VB アノラックをご紹介。
今回で2回目となるリーボックとヴィクトリア・ベッカムのコラボコレクションの一着で、デザイナーであるヴィクトリアが日々行っているストイックなエクササイズとダンサーとしての経験からインスパイアされたウエアは、スポーツウエアの枠を超えた先進的なデザインが特徴です。
工藤満美 :
とにかくスタイリッシュ! スタイリングのメインとして選びたいこのジャケットは着ているだけでおしゃれ感がアップします。ボリュームのあるシルエットはタイツと相性が抜群なので、普段にも取り入れやすいデザイン。カラーはアーミーグリーンが一押しです。
トレンドを押さえたオーバーサイズのシルエットで仕上げたウォータージップ付きのアノラックは、表地がコットン100%なので、ふだん使いとしても合わせやすい素材感です。
ECサイトでは売り切れていますが、伊勢丹新宿とバーニーズ・ニューヨーク銀座でもお取り扱いしています。
タートルと合わせれば、ふだん使いもOK
QSPEED ウォータープルーフアノラック15,400円(税込)最後に紹介するのが、ニューバランスのQSPEED ウォータープルーフアノラック(1万5400円)。雨天時のランニングでも快適に着られる撥水性に優れた一着で、サムホール付きのアノラックジャケットです。
工藤満美 :
フルジップが多いランニングジャケットの中で、アノラックタイプというのが新鮮。薄くて軽い着心地で、撥水加工がされているので寒い日のトレーニングにはぴったりです。普段は薄手のタートルネックニットに重ねてコーディネートすれば、コートいらずで過ごせそうです。
後ろ身頃が長めのデザインなので、気になるお尻もカバー。360度リフレクト仕様なので、ナイトランもセーフティーにサポートしてくれるのは安心ですね。
ランウエアと言えども、ランに限らずふだんのコーディネイトでも主役を張れるものが多くラインナップしています。今回挙げた3アイテムはあくまでも一部に過ぎません。ぜひ、ショップなどに行ってお気に入りを探してみて。
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工藤満美(くどう・まみ)さん
ファッションスタイリスト、 着物レンタルサロンKIMONOBLEプロデユーサー。一般社団法人ランガール理事。自身もランニングとフィットネスが趣味であることから数年前よりスポーツシーンのスタイリングで注目を集める。国内レースでは、日本最高峰のトレイルランニングレースである、通称「ハセツネ」(長谷川恒男カップ日本山岳耐久レース)や、富士山麓のおよそ170kmの道のりを走るUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)などウルトラトレイルレースの完走経験もある。