風邪やインフルエンザが猛威をふるうこれからの季節。今年こそ「正しいケア」で撃退しましょう。絶対に風邪をひきたくない人へ、風邪対策の新常識を毎日ひとつずつお届けします。

風邪をひいて病院へ行き、抗生物質を処方されたら要注意。抗生剤は「細菌」を殺す薬であり、「ウイルス」は退治できません。ウイルスを殺すのは「抗ウイルス剤」。風邪の原因の8割以上はウイルスですから、ほとんどの風邪に抗生剤は効かないのです。

効かないどころか、抗生剤を使うと腸内細菌の善玉菌まで殺してしまい、さらに薬に負けじと細菌が強くなり、「耐性菌」まで出現してしまいます。体内で着実に細菌が強くなっていくのです。

抗生剤が必要なのは、細菌性の咽頭炎や扁桃炎などの細菌感染症にかかったとき。あるいは風邪から二次的に細菌がのどの奥に入り込み、気管支炎や肺炎を起こしたときです。

風邪=抗生剤というのは間違い。ウイルス性の風邪には「症状を緩和する風邪薬」が正解です。

明日からは「治し方のウソ・ホントシリーズ」をご紹介します。

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一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33

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絶対に風邪をひけない医者が実践する33の対策をまとめた一冊。現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と、医療統計データ、150近くの最新の研究論文や文献を総動員し、「風邪をひかないための予防策」と「できる限り早く風邪を治す方法」を紹介しています。「近寄ってはいけないチェックリスト」から「治し方のウソ」、「対処すべきタイミングや実践方法」など、これ1冊を読めば、今年は風邪知らずになれそうです。

裴 英洙(はい えいしゅ)さん
医師・医学博士、MBA。ハイズ株式会社代表取締役。1972年奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科修了。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科(現・先進総合外科)に入局。その後、金沢大学大学院に入学し、外科病理学を専攻し医学博士を取得。さらに、病理専門医を取得し、市中病院にて病理医として病気の最終診断にかかわり、年間10000件以上の重大疾病の診断をこなす。また、医師として働きつつ慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)にて医療政策・病院経営の第一人者の田中滋教授に師事。同ビジネス・スクールを首席で修了。ビジネス・スクール在学中に医療機関再生コンサルティング会社を設立。多数の医療機関の経営支援、ヘルスケア企業の医学アドバイザー業務などに従事。現在も医師として臨床業務をこなしつつ、臨床の最前線からのニーズを医療機関経営に活かすハンズオン型支援を行なう。著書に『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』『一流の睡眠』(ともにダイヤモンド社)などがある。

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