薄くなった二枚爪はジェルネイルで永遠に隠したい位ですが、生活習慣を少し変えるだけでも、爪に以前の輝きを取り戻すことができます。
そもそも、爪が弱くなるのはなぜ?
「爪は、髪の毛や皮膚にも含まれているケラチンというタンパク質の層で構成されています」と話すのは、コネティカット州ウェストポートの認定皮膚科医ロンダ・クライン医学博士です。「体内の細胞がケラチンを生成するスピードが老化とともに遅くなり、爪が弱くなって乾燥してツヤが失われてしまうのです」
しかしクライン博士によると、爪にダメージを与えるのは老化のプロセスだけではないそう。爪がさらされている様々な状況で(極端に寒い、手を洗う回数が多い、化学薬品に触れるなど)、爪が消耗して乾燥したりもろくなったりします。
でも逆に言えば、爪を強くするヒントは(文字通り)手の中に隠されているということ! そこで爪を強くして、その状態を保つ方法を医師に聞きました。
1. 定期的に手と爪を保湿しましょう
image via shutterstockハンドクリームで爪とその周囲の肌に頻繁にうるおいを与えることで、爪がさらに損傷するのを防ぐことができると指摘するのはフィラデルフィアの皮膚科医リナ・アロー医学博士。
ノースカロライナ州認定皮膚科医のシール・デサイ・ソロモン医学博士によれば、キューティクルオイル(甘皮を手入れするオイル)も弱くなった爪を修復して育み、うるおいを与えるのによいとのこと。
「私のおすすめはロクシタンのシアネイルオイルです。高濃度のシアオイル(30%)が配合されていて、甘皮をやわらかくして爪を健やかに保ってくれます」
ロクシタン(L'OCCITANE) シア ネイルオイル 7.5ml
2,530円
2. 爪の長さは短くしておきましょう
image via shutterstock「弱い爪に悩んでいるなら、強度が増すまでは短くカットすることを考えてみて」とソロモン医師。
「短めの爪なら裂けてしまうようなエッジも少なく、水や化学物質が吸収される表面積も小さいので割れにくくなります」
いったんカットしたら、爪が引っかからないようにネイルファイルでやさしくエッジを整えて。
3. 爪やすりをかけましょう
image via shutterstock柔らかいネイルファイルを使って、爪のエッジをなめらかな状態に保つようクライン医師はすすめています。
粗い目のやすりでは爪が裂けてしまうリスクがあり、剥離やささくれの原因になります。
一定方向に向かって長めにすばやく(でもやさしく)やすりを動かして爪を整えましょう。「押したり引いたりして往復するように動かすと爪が欠けやすくなります」とソロモン医師。
4. アセトンが含まれた除光液は使わないで
image via shutterstockアセトン(マニキュアをすばやく落としてくれる溶剤)が大量に含まれている除光液は、弱くなっている爪には刺激が強すぎて、ひどい乾燥の原因に。
「爪が剥けたり、割れてしまったり、見苦しい白いシミのようなものができたりすることも」(ソロモン医師)
5. 除菌ジェルは使いすぎないで
image via shutterstock除菌ジェルは一般的にアルコールがベースになっているため、しょっちゅう使用していると爪が乾燥して非常にもろい状態になってしまいます。
「ハンドサニタイザーを使わなくてはならない場合はなるべく爪には付着しないように気をつけ、また使いすぎないようにしましょう」(ソロモン医師)
シートタイプなら爪の周辺を避けて使用するのが簡単です。液体タイプを使う時は、使用後にたっぷりと保湿クリームを塗りましょう。
6. 強い爪にする食品を多く食べましょう
image via shutterstockビタミン不足でも爪が弱くなる可能性があるので、体重の増減が激しくなるダイエットは避けること。
爪の健康を促進すると考えられているタンパク質やカルシウムを十分に摂取するように心がけて、と話すのはコネティカット州の皮膚科医でアルベルト・アインシュタイン医学校臨床指導医のロビン・エヴァンズ医学博士。
野菜、卵、ナッツなどのビオチンが豊富な食品もよいとされています。
明朝の『Prevention』記事に続きます。
爪のケアは大切
皮膚科医が教える「爪が黄色くなる理由」。ビタミン不足も大きな原因!
Krissy Brady/How to Grow Stronger, Healthier Nails, According to Dermatologists /Maya A. Kishida(翻訳)
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