いわゆる「女」の嫌な部分や、「女」同士が生み出すイライラのメカニズムを知り、軽やかに生きる方法を、精神科医の水島広子先生の著書から、毎日ひとつずつご紹介します。
(すぐ感情的になる、裏表がある、群れたがる、張り合ってくる……こうした「女」の嫌な部分を、この連載ではカッコつきの「女」と書いています。これは女性そのものを意味するのではなく、一連の困った特徴のことを呼ぶと理解してください)
image via Shutterstock「女」よりもストレスなく生きられる「女」度が低い人とは、どんな人なのでしょうか。前編に続き、残り5つの特徴をご紹介します。
【女】自分は自分、他人は他人、という見方が苦手。自分とは違う意見やライフスタイルを持つ相手を尊重できず、「自分が否定された」とみなし、「敵」ととらえる。
【「女」度の低い人】多様な意見やライフスタイルを尊重できる。
【女】感情的に敵・味方を決め、味方には尽くす一方、敵に対しては攻撃する。その攻撃は多くの場合「正論」という形をとり、主語は「私は」ではなく「普通は」「常識的には」など。
【「女」度の低い人】敵・味方という見方をしない。感情的に動かず、公平で一貫性がある。全体に愛想がよく、人と距離をとるのが上手。
【女】他人についてのネガティブな話が好き。
【「女」度の低い人】陰口やネガティブなうわさ話はしない。
【女】ストレートに話さず、間接的な話し方をして「わかるでしょ」という態度をとる。わかってもらえないと機嫌を損ねる。
【「女」度の低い人】人にわかってほしいことがある場合は、「私は」を主語にして直接的に話す。自分が困っていることを話して協力を依頼する。
【女】「お母さんぶり」「お姉さんぶり」をする。相手のことは相手が一番よくわかっている、という態度で、悪気はなくても意見の押しつけや決めつけをする。
【「女」度の低い人】それぞれの領域を尊重する。自分の領域に責任を持つと共に、相手の領域を侵害しない。相手には、自分にはわからない事情があるのだろうと見ることができる。
いかがでしょうか。こんな人になれたら、自分がとても自由で力強い存在になれる、とイメージできると思います。
まずは自分が「女」を手放してみる先駆者となることで、自分自身の人間関係をスムーズにすると共に、周りの女性の「女」度も下げていきませんか?
1,430円
『女子の人間関係』
なぜ、あの“女”(ひと)はあなたの感情を乱すのか? 比べたがる“女”、敵・味方を作りたがる“女”、「自分は自分、他人は他人」ができない“女”、そして自分のなかの“女”……女性同士の人間関係の悩みや、いわゆる「女」の嫌な部分から解放されて生きていくためには、自分と相手の中にある「女」についてよく知ることが大切。対人関係療法を専門とする著者ならではの視点で、女子の人間関係をスムーズにする方法をレクチャーします。
水島広子(みずしま・ひろこ)先生
精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年~2005年衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正実現に尽力。『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』など著書多数。