いわゆる「女」の嫌な部分や、「女」同士が生み出すイライラのメカニズムを知り、軽やかに生きる方法を、精神科医の水島広子先生の著書から、毎日ひとつずつご紹介します。
(すぐ感情的になる、裏表がある、群れたがる、張り合ってくる……こうした「女」の嫌な部分を、この連載ではカッコつきの「女」と書いています。これは女性そのものを意味するのではなく、一連の困った特徴のことを呼ぶと理解してください)
image via Shutterstock最後に、これまで挙げた「女」の特徴を見ながら、おさらいとして「女」度が低い人とはどういう人かを振り返っておきましょう。
【女】「女の敵は女」とよく言われるように、自分よりも恵まれた女性に嫉妬し、その足を引っ張ろうとしたり、幸せを奪い取ろうとしたりする。
【「女」度の低い人】他の女性のことを気にせず、「人はそれぞれ」とただ考える。基本的には温かく、他人に協力できる場合には協力する。
【女】裏表がある。表ではよい顔をしていても裏では陰湿。
【「女」度の低い人】裏表がない。
【女】男性の前で「かわいい女」「頼りない女」を演じる。
【「女」度の低い人】誰の前でも自然体で振る舞う。演じることはしない。
【女】他の女性を差し置いて、自分だけが好かれようとする。
【「女」度の低い人】自分がしたいことをする。「どうすれば人から好かれるか」にあまり関心がない。
【女】恋人ができるとすべてが恋人優先になり、他の女友達には「無礼」としか思えない態度をとる。
【「女」度の低い人】女友達は女友達で、それまでどおり大切に扱う。あるいは、恋人も自分の友人関係の中にうまく位置づけて、相互に交流できるようにする。
【女】すぐに群れたがる。「群れ」の中では均質を求め、異質なものを排除しようとする。
【「女」度の低い人】ひとりでいることに問題を感じない。複数でいるときも、排他的な態度はとらない。
「女」度が低い人の人物像、後編では残り5つの特徴をご紹介します。
1,430円
『女子の人間関係』
なぜ、あの“女”(ひと)はあなたの感情を乱すのか? 比べたがる“女”、敵・味方を作りたがる“女”、「自分は自分、他人は他人」ができない“女”、そして自分のなかの“女”……女性同士の人間関係の悩みや、いわゆる「女」の嫌な部分から解放されて生きていくためには、自分と相手の中にある「女」についてよく知ることが大切。対人関係療法を専門とする著者ならではの視点で、女子の人間関係をスムーズにする方法をレクチャーします。
水島広子(みずしま・ひろこ)先生
精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年~2005年衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正実現に尽力。『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』など著書多数。
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