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乳液とクリームって何が違うの? 両方使った方がいい?

2019/10/15 23:00 投稿

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MYLOHAS読者の、ニッチな美容のお悩みを解決する「ビューティ駆け込み寺」連載。

今回は、「乳液とクリームの違いは?」というお悩み。どちらもスキンケアの最後の方に使うイメージがありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

化粧品メーカーでの美容コンサルタントとして多方面で活躍する、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんに伺いました。

乳液とクリーム、いずれも明確な定義は存在しない

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洗顔後のスキンケアは、化粧水や美容液で肌にうるおいを与え、乳液やクリームで油分を補い「フタ」をすればいい……、そんなイメージはなんとなく誰もが持っているもの。

そもそも、乳液とクリームは何が違うのでしょう。

「乳液もクリームも、水分と油分が混ざり合って乳化しているものです。実は両者を分ける明確な定義はありません

今はスキンケアのテクスチャーも多様化していて『液状のクリーム』『ゲル状(固体)の化粧水』なんてものも出てきているほど。

分類や呼び名は、メーカーに委ねられている部分が大きいのです。ただ一般的に考えれば、乳液は液体、クリームは固体

『容器を傾けたときに流れ落ちるのが乳液、とどまって落ちないのがクリーム』と定義しているメーカーもあります」(岡部さん)

自分に合った乳液、クリームの選び方は?

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乳液とクリームの境界線が曖昧ということは、両者はほぼ同じもの? 両方使う必要はなく、どちらかを使えばいいのでしょうか。

「スキンケアは、清潔な肌に水分と油分を与える行為です。ごくフラットに考えると、油分を補っていればそれでOK。乳液でも、クリームでも、美容オイルでも構いません

もっと言えば、化粧水と美容オイルが2層になっているものなら、洗顔後それ1品ですむ場合もあるかもしれない。

オールインワンジェルみたいなものにも、最近はきちんと油分が入っているものが多いですね」(岡部さん)

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では、乳液とクリームの片方だけ使用するのでも問題ないのでしょうか?

「はい。ただ、自分に合ったスキンケアの選び方として、まずメーカーが推奨する基本のプロセスを一度なぞってみることをおすすめします。

カウンターで肌診断をしてもらい、最適なアイテムを選んでもらうのもいいでしょう。

忠実に使ってみて、そのうえで『このアイテムは省略してもいいかな』と自分で間引いたり、別のアイテムと差し替えたりしてみるといいんです」(岡部さん)

基本のプロセスでスキンケアをしてみると、それを使っているときの肌状態から「もっとこうしたい」という意識が芽生えていくそう。

たとえばベタつきが気になるようなら「油分を減らしてみよう」となります。

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「工程が多すぎると面倒になりますし、金銭的余裕の問題もあります。省略できるところはどんどんしていいんです

肌がしっとりと落ち着いていて、化粧のりがよく、特に肌荒れなどの問題がなければ、それはあなたに合ったスキンケアというサインです」(岡部さん)

スキンケアに過度な「手抜き」は禁物

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スキンケアで一番大切なのは毎日続けられることです。面倒な工程が続かない場合はシンプルにする必要がありますし、感触のよさや香りのよさ、ブランドの好みなど、満足感につながる要素があるものを選ぶことも大切

スキンケアで満足感や充足感を得られると、脳に快適な刺激が送られます。脳は自律神経やホルモンバランスを司っている場所ですから、肌の美しさにも関係してくるんです」(岡部さん)

とはいえ、スキンケアを省略しすぎることの弊害も。

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「美しい肌のためには、うるおいや栄養をただ与えるだけでは不十分で、血液の循環が重要。そのためにはマッサージが欠かせません。ただし、マッサージメソッドに基づいた入念なケアを毎日やる必要はないです。

スキンケアをなじませるときに手を使っていく、その優しい刺激だけでも効果的です。そのためにスキンケアを数種重ねることがよい効果をもたらします

オールインワンだけよりは、化粧水や乳液など、もう一品くらい重ねるといいでしょう」(岡部さん)

シンプルすぎると物足りなさを感じる、というのは人間の心理でもあります。ある程度手をかけることで肌も答えてくれるはず。

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「使うアイテムが多いと、それだけ肌に触れる時間が長くなりますよね。手で肌に触れ、全面的に丁寧になじませることで、血液やリンパの循環が促されます。手をかければかけるほど、マッサージ効果も上がります」(岡部さん)

それこそが「お手入れ」であり、「手抜き」は禁物。乳液もクリームも好みで選んでいいけれど、毎日のお手入れは少しの「手間」をかけて、質を落とさないことが大切です。

岡部さんは、「もちろん時には、本格的なマッサージをすれば肌はきちんと応えてくれます」と話します。毎日のお手入れと、時には手をかけて肌と向き合うことを心がけていきたいですね

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