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一生で排卵されるのは、たった400個。知っておきたい卵巣の話

2019/10/14 07:30 投稿

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卵巣は子宮の両脇にある、イチジクのようなかたちをした臓器。

女性の生殖にとって、とても重要な役割があります。一方、ほかの面でも体にとって大切な働きをしています。そもそも卵巣はどこに? 卵巣の機能とは?そして、卵巣の健康を保つために注意すべきことは?

卵巣について知っておきたいことをまとめます。

卵巣の働きとは?

1. 卵胞を蓄える

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卵巣の働きのなかでもいちばんよく知られているのは、女性の卵胞を蓄えること

卵胞の大きさはとても小さく、その中にヒトのDNAを持った卵子があります(女性のDNAの半分を持ちます。卵子が精子と出会って受精することで、精子の中に含まれている男性のDNAの半分と合わさり受精卵に)。

毎月、たくさんの卵胞が育ちますが、成熟するのはたったひとつの卵胞だけ(あるいは、ふたつだった場合は双子になります)。卵巣からとびだした卵子は卵管を通って子宮に向かい、そこで精子と出会ったり、出会わなかったりするわけです。

2. ホルモンを産出する

卵巣は、長い期間にわたり卵胞をたくわえることのほかにも、とても大切な働きをします。それは、ホルモンをうみだすこと

卵巣ではおもに、女性の性と生殖にかかわるエストロゲンプロゲステロンがうみだされますが、テストステロンもわずかながら産生されています。これらのホルモンは、卵巣から血管を通して体中をめぐります。そして、生殖システムを健全に保つほかにも、骨や筋肉、脳を発達させるのです。

卵巣にはいくつ卵子があるの?

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女性は、生まれたとき卵巣に100~200万個の原始卵胞をたくわえています。その数は思春期の頃までに30万個ほどに減り、閉経を迎える頃になくなります。

原始卵胞のほとんどは、細胞死(アポトーシスと呼ばれています)という自然のプロセスを経て、なくなります。原始卵胞はとても小さいので、体の中に再吸収されます。

一生のなかで、排卵される卵子の数は400個くらい。すべての卵子がなくなるまで、毎月、月経が起こります。卵胞のなかで育った卵子は卵巣の外へとびだし、卵管を通って子宮に向かいます。

そして卵胞は黄体となり、ホルモンを放つことで子宮内膜は妊娠に備えます。このときに卵子が受精しなかった場合、ホルモンの分泌は減少し月経が起こります。

卵子の質は年齢とともに低下します。これが、30代後半以降、妊娠しにくくなる理由のひとつです。

閉経した後、卵巣はどうなるの?

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閉経前の数年間は閉経周辺期と呼ばれ、不安定な状態になることも。卵巣が老化すると、ホルモンからの指令で、かならず排卵が起こるというわけではなくなります。そうなると、ホルモンが過剰に分泌されて、ホルモンのバランスが崩れることに。

ホルモンバランスが崩れると、月経の大きな乱れ、気分の変調、睡眠の乱れ、ホットフラッシュなどの症状がみられます。医師に相談すれば、これらの面倒な症状をコントロールする方法を見つけてくれるでしょう。

明朝の『Prevention』に続きます。

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