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会うたびに気分が悪くなる ……。

それって、もしかするとあなたにとって有害な人かもしれません。

有害な人は、たとえ自分が間違っている場合でも決して自分の非を認めません。それどころか、逆切れしてあなたと口を聞かなくなったりします。

そんな人からお礼を言われたり、褒め言葉をもらうなどは、期待するだけ無駄。ましてやあなたの意見に耳を傾けてくれたり、あなたの努力を認めたりなどは絶対にしません。友人、パートナー、同僚、家族等を問わず、とにかく有害な人というのは、あなたという存在をどこまでもとことんコケにします

有害な人の特徴は?

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臨床心理学者で神経療法のセラピストでもあるキャサリン・ジャクソンさんによると、有害な人の特徴として以下のタイプが挙げられます。

他人を支配しようとする人 巧妙に操ろうとする人 ネガティブ 自己中心的 ナルシスト 常に不誠実で、精神的に不安定 暴力的 他人に対して非難がましい 要求が多く、競争心が強い

有害な人との関係は気づきにくいし、切りにくいもの。あなたに害が及ぶ前に、気づく方法を学びましょう。

関係を断つべきかを見極めるポイント

1. 9つのチェックポイントを試してみて

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心理学博士で心理療法士であるフラン・ウォルフィッシュさんは、その人があなたにとって有害であるか見極めるには、見逃しやすい9つのサインに気を付けるべきと言います。

過剰に人当たりがよく、あなたに気に入られようとする 関係をコントロールする手段として、あなたを無視する 自分の感情を表情や態度から読み取らせ、それに対するあなたの反応が期待どおりでなければ、不当な仕打ちを与える 「おまかせ」を悪用する(自分にはできないからと言ってあなたにお願いしてくるが、あなたがどう頑張ろうがどっちみち激しく批判してくる) あなたが言うことをいつも訂正する あなたに対して嘘をつく 「投影性同一視」を使う(あなたが何か間違ったことをしたかのように扱い、もしあなたがそれを否定すれば、その否定する行為そのものが、あなたが間違っている証であるとする) あなたをセックスによってコントロールする あなたを否定することで、あたかもあなたの成長を手助けしているかのように思わせようとする

自分でも気付かないうちに有害な人と関わってしまっていることはよくあります。

「有害な結婚生活や恋愛をしている人は、パートナーが暴力的で、自分に愛情を示してくれず、常にイライラしているのは、自分に原因があるからだと思ってしまうものです」と、心理学者のリサ・マリー・ボビーさん。

これは、上司が直接的にも間接的にも、「あなたがこのような扱いを受けるのは、ろくに仕事ができないからだ」と言ってくるような有害な職場環境と似ています。有害な恋愛のサインには、ふたりきりの時と人前とで、相手の態度が変わることがあるそう。

2. 幼児期からの愛情を引きずっていない?

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シドニー大学の心理学者であるカリッサ・コールストンさんは、最も深刻なのは、幼少期の親子関係が大人になってからも繰り返されてしまうこと、といいます。

「幼少期の育てられ方が大人になってからの対人関係に大きく影響します。親から与えられなかった愛情を複数の恋人に求めてしまったりします」とコールストンさん。

「そしておそらく、親がそうだったように、恋人があなたを最優先にしてくれないと感じ、相手から愛してもらうためにはもっと自分に努力が必要だと思うようになるのです」

では親に認めてもらい、仲直りしなければその問題は解決しないのかといえば、そうではなく、「そのような過去を手放すことで、未来のパートナーに対する見方を変えることができます。自分に自信を与えてくれるような人と愛を育めるようになるはずです」(コールストンさん)

3. 経済的に自立できる準備を整えてみませんか?

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「多くの有害な人間関係、特に家族からは経済的にコントロールされやすいことから、関係を断つことが難しいものです」と認定臨床心理士で、心理療法カウンセラーであるマリー・ジョイさん。

「家族は、経済的にも自立した人はコントロールしにくいもの」。ですから、たとえ縁を切るための準備に、数か月、あるいは一年かかったとしても、目標を達成するために初志貫徹を果たすことです。

4.他の人に相談してみては?

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「虐待を受けている人に、それが自分のせいではないと気付かせるには、セラピストや指導員、あるいは洞察力のある友人など、外部の助けが必要となります」と医師のボビーさん。

「もしあなたが有害な関係に悩まされていれば、より健全で、ポジティブな関係を持てるような人を他に見つける。そして自分ばかりを責めるのをやめ、有害な人から徐々に離れていく計画を立てるのです」

その前提として、コールストンさんも「臨床心理学者などの専門家は、あなたの中にある不健全な思考を健全なものに変え、形成しなおしてくれます」と強調しています。

また、もしあなたや、誰かあなたの知っている人が助けを必要としていれば、DV相談サイトをチェックして。(日本では、内閣府男女共同参画局が窓口を設けています)

次回の『Prevention』記事に続きます。

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