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「女の敵は女」問題の本質は、女性の陰湿さではない?

2019/10/04 11:00 投稿

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女子の人間関係って、なんかめんどくさい! 」そう感じたことはありませんか?

いわゆる「女」の嫌な部分や、「女」同士が生み出すイライラのメカニズムを知り、軽やかに生きる方法を、精神科医の水島広子先生の著書から、毎日ひとつずつご紹介します。

(すぐ感情的になる、裏表がある、群れたがる、張り合ってくる……こうした「女」の嫌な部分を、この連載ではカッコつきの「女」と書いています。これは女性そのものを意味するのではなく、一連の困った特徴のことを呼ぶと理解してください)

「女」が男性から選ばれる性である限り、ある人が「きれい」とほめられるのは、それだけに収束する話ではありません。それは、「他の女性はきれいと言われなかった」という事件でもあるのです。

これが「女の敵は女」と言われる現象につながります。この問題の本質は、女性の陰湿さにあるのではなく、主に外見によって「選ばれる」という受動的な立場に置かれていることにあると言ってよいでしょう。

「女」の特徴のひとつである、「すぐに他人と自分を比較する」「他人に嫉妬する」というのは、「選ばれる性」であることに由来します。誰かが選ばれるということは自分は選ばれない、相対評価の世界に生きているからです。

もちろん「男の嫉妬は女の嫉妬よりもたちが悪い」などと言われるように、政治などある閉鎖空間で権力の奪い合いが起こる場合には、男性にも女性と同様の「誰が選ばれるか」という現象が起こってきます

「選ばれる性」である限り、どうしても「相手からどう思われるか」というところに目がいきます。重要なのは「自分はどうしたいか」よりも「どうすれば相手から好かれるか」。他者からの評価に自分の価値が委ねられてしまうということは、「女」をとても無力な存在にしてしまうのです。

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なぜ、あの“女”(ひと)はあなたの感情を乱すのか? 比べたがる“女”、敵・味方を作りたがる“女”、「自分は自分、他人は他人」ができない“女”、そして自分のなかの“女”……女性同士の人間関係の悩みや、いわゆる「女」の嫌な部分から解放されて生きていくためには、自分と相手の中にある「女」についてよく知ることが大切。対人関係療法を専門とする著者ならではの視点で、女子の人間関係をスムーズにする方法をレクチャーします。

水島広子(みずしま・ひろこ)先生
精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年~2005年衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正実現に尽力。『「ドロドロした嫉妬」がスーッと消える本』など著書多数。

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