栄養士が、カッテージチーズを健康食のヒーローだと呼ぶのには納得の理由があります。ニューヨークで活動している認定管理栄養士レジーナ・ラゴーンさんは次のように話します。
「タンパク質が豊富で、糖質と炭水化物が低いという、現代人が食品に求める要素がすべて含まれているからです。とくに、ケトダイエットを実践している人にもピッタリ」
どんなカッテージチーズがベスト?
image via shutterstock最も健康的なカッテージチーズを選ぶなら、フルファット(高脂肪)タイプか、2%の低脂肪タイプを選ぶようラゴーンさんは推奨しています。
ノンファットタイプはタンパク質の含有量が少なく、安定剤が使われている場合もあり、またお腹も満たされません。それに味にもコクがないのです(栄養的な欠点として、カッテージチーズはナトリウムの量が少々高い可能性がある点も心に留めておきましょう。低ナトリウムや塩分ゼロのタイプもありますが、これらもあまり味がしないように感じるかもしれません)。
おいしく食べて筋肉をつくる、と考えてみてください。2%の低脂肪カッテージチーズ1カップはたった195kcalで27gものタンパク質が含まれています。これに対して大きめの卵2個は158kcalで、タンパク質は12gです。
「カッテージチーズは満腹感を得られるので、体重を落とすのにもいいでしょう」と言うのはテイスティバランス・ニュートリションの認定管理栄養士リンゼイ・パインさん。「おまけにビタミンB12やセレン、リボフラビンなど、ビタミンやミネラルも多く含まれています」。
1日に必要なカルシウムを摂取するのにも向いています。カルシウムは骨によいだけでなく、II型糖尿病や循環器疾患のリスクを減らします。
カッテージチーズはヨーグルトよりもいいの?
image via shutterstock日常的に好んで食べられているヨーグルトにくらべて、長いことパッとしないポジションにいたカッテージチーズ。でもこのふたつを比較してみると、カッテージチーズには、タンパク質の量が多く、糖質が低いという栄養的にプラスの面があります。
最近ではようやくカッテージチーズのよさが認められて注目されるようになってきました。「ヨーグルトはマーケティングや革新的な製品開発が功を奏してきました。特にギリシャヨーグルトの参入がそう」と話すラゴーンさんは、次のように解説します。
「カッテージチーズは、70年代や80年代のダイエット食のイメージが強かったんですが、最近では各メーカーがこれまでよりもサイズが小さくて魅力的なパッケージの商品を開発するなど、市場開発に力を入れており、店頭でのサワークリームの地位はカッテージチーズに取って代わり、ヨーグルトにも迫ろうという勢いです」
次回の『Prevention』では、カッテージチーズのおいしい摂り方をご紹介します。
おいしくて栄養たっぷり、チーズのレシピ
とろーりチーズがたまらない! 高タンパクな、ささみのチーズダッカルビ
Darcy Jacobs/Cottage Cheese Is a Protein-Packed Superfood, According to Nutritionists/Maya A. Kishida(翻訳)
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カッテージチーズを乗せた薄味クラッカーを食うのは憧れだなあ…
でも未だに高嶺の花なイメージ