連日、アベノミクスによる円安のニュースを耳にしますが、それにともない、燃料輸入単価が上がり、4月に電気料金が値上げされると言われています。東京電力の発表では、3月比で131円増(平均)となるとされています。
今後も、電気料金単価が値上がりするが予想されるので、節電対策もいままで以上に力を入れていきたいものです。
そこで、今回は「賃貸住宅」を選ぶ際に役立つ、光熱費が高い部屋と、低い部屋の見分け方をご紹介します。
<光熱費が低い賃貸住宅の選び方>
(1)間取りをチェック!
□物件の部屋の位置
まず、物件の部屋の位置をチェックします。特に、最上階の角部屋は、外気に触れる面積も大きいので、夏冬の冷暖房代金がかかります。特に夏場は直射日光の影響で、最上階はその他の階より高温になるので、エアコン代も高くつくことになります。
□窓の大きさ
上の図を見ても分かるように、夏場も冬場も熱の出入りが一番大きいのが窓です。冬場は窓の周辺は寒く夏場は暑いですよね。ベランダのある家は、窓も大きくて解放感もありますが、熱の出入りがその分多くなるので光熱費が高くなります。
ですので、ベランダが特に必要ないようであれば、下の写真のようなタイプの窓の方が、熱の出入りを抑えることができます。
ちなみに、昨年末に引っ越したんですが、ベランダと大きな窓がある物件から、図のような窓のマンションに引っ越した結果、冬場でもあまり暖房を使用しなくてもいいくらい、冷気が入ってこなくなりました。
また、最近の新築マンションでは、窓ガラスが複層になっているものも増えてきました。賃貸ではあまりお目にかかる機会は少ないかもしれませんが、省エネ性能が高くおすすめです。
(2)マンションの設備チェック!
□備え付けのエアコン省エネ性能
光熱費の23%を占める「エアコン」は、チェックをした方が良いでしょう。特に、ある程度築年数の経った物件の場合、エアコンが古い物件と、新しいものに交換されている物件があります。10年型式が違うと機種によりますが、60%~70%程度に電気代を抑えられますので、エアコンの製造年数や消費電力をチェックしてみてください。電気代が全然変わってきます。
□オール電化マンションは光熱費メリット大!
最近増えてきたオール電化マンションは光熱費の削減効果が高いです。まず、ガスの基本料金や使用料がかからない事と、お湯を沸かす際に深夜の安い単価の電気を使用するため、電気代も抑える事ができます。一般的には、電気代5000円でガス代5000円かかっていたご家庭であれば、おおよそ電気代6000円~7000円のみでおさまります。ただし、電気料金プランをオール電化対応のプランになっているかどうかのチェックが必要です。
また、ガスを使用する物件でも、プロパンガスの場合ガス代が高くなるので注意が必要です。
以上、主なポイントをお伝えしましたが、ぜひ賃貸マンションを選ぶ際の基準の1つに、参考にしてみてください。
家賃が2000円上がっても、光熱費がそれ以上下がればメリットが大きくなります。光熱費はこれから上がり続けるので、今のうちから省エネという視点を常にもつように心がける事で、家計にもじわじわと効果が表れてくるでしょう。
(穴田輔)
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