こんなことって、あるの?
ニューヨークに住むギブソン・ミラーさん(24) はある日、左目の下にほくろのようなシミがあるのに気づいたものの、吹き出物だと思っていました。1年経っても、そのシミが消えていないことに気付き、ついに医師に診てもらうことにしたのです。
ミラーさんは担当医による生検を受け、吹き出物はステージ1の基底細胞がんであると判明。通常、皮膚の上に半透明の盛り上がりとして現れる皮膚がんの一種です。
「とても小さくて、色もほとんどなかったので、自分以外の人に気づかれることもありませんでした」と、教師をしているミラーさん。「古い写真を見てみると、3年間も同じ場所にあったのです。でも、1年前までは自分でも気づいていなかった」といいます。
ミラーさんは、基底細胞がんを切除するためによく行われているモース手術と呼ばれる手術を受けて、縫合を受けることに。ミラーさんは、「やられたなという感じ。そんな病気があることも知らなかったので」とテレビ局の取材に対して語っています。
今はもう、がんはなくなったと説明を受けているミラーさんですが、日光を浴びるときには日焼け止めがとっても大事、と多くの人に説いています。
皮膚がんなのに、吹き出物のように見えるのはよくあること?
image via shutterstock皮膚科医にとっては日常茶飯事。「皮膚がんは最初、なかなか消えない赤い色をした盛り上がりとして現れることがあるので、吹き出物や傷に似ていることはよくあります」と、マウントサイナイ病院アイカーン医科大学皮膚科のゲイリー・ゴールデンバーグ医師は説明します。
ゴールデンバーグ医師によると、基底細胞がん(ミラーさんがかかったがん)と、またべつのタイプのがんである扁平上皮がんは、専門家以外の人から見ると、ニキビのように見えることがあるそう。
吹き出物と皮膚がんはどうやって区別する?
image via shutterstock必ずしもはっきりと区別できるわけではありませんが、ゴールデンバーグ医師によると、単なる吹き出物でなく、もっと深刻なケースである場合もあるとのこと。見分け方は、以下。
そこから出血している どんどん大きくなる 膿を出そうと押さえても中から何も出てこない医師にかかるタイミングは?
image via shutterstockゴールデンバーグ医師によると、一般的に、吹き出物が2週間以上続く場合は、調べてもらったほうがよいとのこと。心配な場合は、もっと前に相談を。
ただし、盛り上がりが持続しているからといっても、必ずしも皮膚がんであるとは限りません。「嚢腫である可能性もあります」とゴールデンバーグ医師。いずれにしても、念のため皮膚科を受診するとよいようです。
ミラーさんは、皮膚のシミを定期的にチェックすることの重要性も強調しています。「年に一度は、全身の皮膚を検査してもらうべき。それは誰もに当てはまる必要なことです」とミラーさんは話します。
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Korin Miller/This Woman Thought She Had a Pimple Under Her Eye—But It Turned Out to Be Skin Cancer/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)