枕をいくつ買い替えても、なかなか自分にピッタリの枕に出合えず、押し入れの中は枕だらけという「枕難民」も多いようです。
ぜひとも知っておただきたいのが、枕は素材よりもまずは形や高さが重要だということです。よく見かける「頸部が盛り上がっている枕」も要注意。首がのびた状態がひと晩続くと、どうしても首が痛くなります。首の凹凸がハッキリした枕が合う日本人は、実はとても少ないのです。
選ぶ目安は、立っている姿勢がキープできる枕、あお向けの姿勢になったときに首がスッと伸びて呼吸が楽にできる枕です。ちょうどよい枕は、本人が思っているよりも低いケースがほとんど。もし高さで迷ったら、低めの枕を買いましょう。低ければバスタオルを敷いて高さを調節できますが、その逆は難しいからです。
枕を買うときは、お店で横になり、寝心地を確認するのが一番。とはいえ、お店で試したときと自宅とでは感じ方が違うことはよくあります。それは、マットレスの硬さが影響するため。硬めのマットレスでちょうどよかった枕をやわらかめのマットレスで使うと、体全体が沈んでしまい、枕が高くなります。枕選びはマットレスとの相性を考慮することも大切です。
30日間の「快眠トレーニング」をもっと見る
眠トレ! ―ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣 (単行本)
1,512円
「眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣」(三笠書房)
1万人の眠りを変えた快眠セラピストが教える、睡眠改善の画期的新メソッド(=眠トレ)。心地よく眠りにつくためには、体内時計や自律神経、体温、ホルモンなど、すべての準備が整っている必要があります。そのための「生活習慣」や「運動」「考え方」など、著者が20年以上にわたって研究を重ねてきた中で、誰でも実践できて本当に効果がある66の「眠トレ」を厳選して紹介します。
三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。