暦のうえではもう秋。にもかかわらず、厳しい暑さはまだまだ続きそうです。

屋外をちょっと歩くだけでも汗がダラダラ。暑さで食欲が出ずに飲み物ばかり飲んでいる、なんてこともあるかもしれません。

こんなとき、あなたは何を飲んでいますか? デスクワークをしながらスポーツドリンクを飲んでいるという人は、ちょっと心配。夏バテを加速させやすい行動でもあるからです。

ATP作りがうまくいかずに夏バテに

夏バテの理由のひとつに考えられるのが栄養不足です。

私たちの体は、食事で摂った糖質や脂肪といったエネルギー源を、細胞でいったんATPという、身体専用のエネルギーに変換して使っていますが、ここで重要な仕事をするのがビタミンB群。不足するとATP作りがスムーズにいかず、全身の隅々にまでエネルギーが行きわたらないためだるさや疲れとなって現れます。ここで知っておいてほしいのが、糖質を多く摂れば摂るほど、ビタミンB群はたくさん必要になるということです。  

スポーツドリンクには糖質が多いものがたくさんあります。500mlボトル1本あたり、角砂糖約10個分の糖質が含まれています。ということは、それだけビタミンB群が多く必要ということになります。足りなくなるとエネルギー作りがスムーズにいかず、だるさにつながっていきます。

ビタミン不足で疲れがとれない

私たちがかく汗は、単なる水ではありません。ミネラルやビタミンも含まれています。ということは、それだけ栄養を消費しやすい状態であるとも考えることができます。そのため、夏場は特に栄養をしっかり摂る必要があります。

にも関わらず、夏は喉越しのいい麺類や冷たいアイスクリームなど、ビタミン・ミネラルより糖の多いものをたくさん摂りがちです。こうした行動が、夏バテの加速に繋がることに……。

「だるい」「寝ても疲れがとれない」というのはもちろん、「いつも見ているテレビを煩わしく感じる」「電車の中で読んでいる本が頭に入ってこない」などという場合はビタミンが不足しているサイン。アルコールを分解するのにもビタミンB群は多く使われるため、ビールばかり飲んでいるという人も気になります。

おすすめはミネラルウォーターを

この時期の飲み物として、私がおすすめしたいのは水。硬水を選べば、よりミネラル強化に繋がります。アイスコーヒーやお茶のカフェイン、アルコールは利尿作用があるのででほどほどに。カフェインフリーの飲み物としては麦茶も挙げられますが、腸の調子が思わしくない人は水がよさそう。私は麦茶は薄めにしています。

そして意識したいのが、やはり食事で栄養を確保すること。ただでさえ栄養消費量が多い夏。スポーツドリンクなどの飲み物ではなく、肉や魚、卵、大豆製品で確保することで、ビタミンB群をはじめミネラル、タンパク質、塩分を確保することができ、疲れしらずの体を手に入れることにつながります。ただ、暑い時期には食べにくい、難しいという声も聞こえてきそうです。

私が積極的に取り入れているのが、酸っぱいもの。特に、肉や魚をしっかり食べておきたい昼時には、必ず梅干しを口に入れるようにしています。すると食欲が出てくるから不思議。酸味が胃酸分泌を促し、消化力を高めてくれます。最近では豆腐そうめんなど喉ごしのいいタンパク食品や、温泉卵や茶碗蒸し、枝豆などいろいろあるので活用してみましょう。

サプリのチカラも頼ってみて

「どうしても疲れが抜けない」「体が辛い」という場合は、サプリメントの力に頼るのもひとつの手です。私もハードな日の前やお酒を飲む前など、ビタミンB群のサプリメントをよく利用しています。コツとしては、質の高いものをチョイスして、こまめにサプリメントを飲むこと。

私も暑くて食欲がなくなってしまう日もありますが、とにかく毎食、少しでも何かしらのタンパク系食材は食べる、というのをマイルールにしています。それは、糖質オンリーの食事が続くことで夏バテの悪循環に陥るのはもちろん、栄養不足で紫外線のダメージを受けやすくなることがわかっているから。

イベントの多いシーズン、酷暑のなかでも体調も機嫌も上向きでいるために、ちょっとずつ心がけていきたいですね。

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RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/08/196390drink.html