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蚊に刺されない方法? あるんです!

蚊は、刺されてかゆいだけでなく、大変な結果になることも。海外では、西ナイル熱ジカ熱だけでなく、チクングニア熱マラリア(特定地域に旅行する場合は危険)など、蚊が媒介する重大な病気があります。

だから暑い季節は、蚊に刺されないようにするのが一番。蚊の生態をとてもよく知る昆虫学者に、このイヤな敵を寄せ付けないための秘訣を聞きました。

蚊に刺されるとかゆい理由と、「微風で吹き飛ばす」「汗をかかないようにする」など蚊に刺されない方法6つは、こちらで。

1. 家のまわりから水たまりを取り除く

蚊にも種類があり、「都市部で気になるタイプの蚊はたいてい、自宅の裏庭で生まれている」と、フロリダ大学の昆虫学者で研究科学員のロベルト・M・ペレイラさんは言います。

ジカウイルスやチクングニアウイルスを媒介する「ネッタイシマカ」は、小鳥用の水盤ほどの小さな容器や、植物のまわりに少したまった水の中でもすぐに繁殖します。「自宅の裏庭で繁殖しても、必ずしも気づかないでしょうね」(ペレイラさん)

自宅のまわりでお腹をすかせた蚊が待ちかまえているなんてことにならないように、水がたまっていたらなるべく取り除くようにします。

2. 蚊よけになる植物を植える

ペレイラさんによると、蚊が家の近くを飛び回らないようにしてくれる植物があります。シトロネラ、ラベンダー、レモングラス、マリゴールド、バジルなどです。

「ただし、現実離れした期待は禁物」と ペンシルベニア州の害虫駆除会社『アーリック・ペスト・コントロール』で働く認定昆虫学者のナンシー・トロヤノさんは注意を促しています。自宅の周りを飛び交う蚊を減らしてくれるかもしれませんが、「大量に植えたとしても、このような植物の力では裏庭から蚊を一掃することはできないでしょう」

シトロネラのキャンドルやオイルについても同じ。天然の虫よけとはいえ、フロリダ大学の衛生昆虫学教授で蚊の専門家、ジョナサン・デイさんによると、その香りや煙が自分と蚊の間にある場合にのみ効果があります。ですから、地面から7〜80cm離れたところでキャンドルを灯しても、あまり蚊を防ぐ役には立たないそう。

3. 裏庭に殺虫剤をまく

「耐えられないほど蚊の多い地域に住んでいるなら、専門家を雇って裏庭に殺虫剤をまいてもらう価値はあるかもしれません」とラッセルさんは言います。

蚊取り器はどうかというと、近年では、特殊なライトや熱、香りなど、蚊を引き寄せる手の込んだ仕掛けでパワーアップされています。デイさんによると、「条件にぴったり合った環境であれば、確かにたくさん蚊が取れます」

でも現実的には、すべて捕まえるのは無理。「さまざまな蚊取り器が市販されてきましたが、この30年間どんなものでも、すべての蚊を取り除いた試しはありません」

「裏庭の中心に蚊取り器を仕掛ければ、おとりに引き寄せられて近づいた蚊は確かに死ぬでしょうが、無数の蚊が代わりに飛んできます」

4. 香りのついた製品は避ける

これは絶対に試す価値あり。「香水、香りのついたローションや石けんは、蚊を引き寄せる可能性があります。蚊を引きつけたくなかったら、香りのついた製品は全般的に避けましょう」(トロヤノさん)

5. 心臓にひと休みさせる

デイさんによると、蚊が食べ物を見つけるためにまず探すのが二酸化炭素(CO2)。そして、心拍数が上がると、身体が作るCO2も増えます。

運動する、お酒を飲む、辛い食べ物を食べるなど、代謝が上がる行動はすべてCO2をたくさん作ることになり、蚊にとって実に魅力的になるのだとか。残念ながら、体重が重すぎる人や妊娠している人も、CO2が増えるそう。

屋外にいて、心拍数が上がっているとわかったら、蚊から守ってくれる服を着るか、蚊よけ剤を必ず塗るようにします。

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