ネガティブな感情がでてきたと仮定します。
まず思考を感じます。「私はこう考えた」。 次に感情を感じます。「私はこう感じた」。 そして体に意識を向けます。「手が冷たくなっている」。 そして最後に深呼吸をします。ひとつの分析は5秒でも10秒でもOK。電車の中でもプレゼン前でも、スポーツ選手ならスタート前でもいいでしょう。「緊張して早く帰りたいと考えた」「不安感」「胃がギュッとする」といった感じです。
自身が何を考え、どう感じたかを客観的に整理できるようになります。自分に目を向けることになるので、自己受容につながるのです。
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川野泰周(かわの たいしゅう)先生
臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。
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取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock
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