シワというのは自然な老化現象のひとつ。年齢を重ねていくと、肌の弾力が失われてコラーゲン(肌にハリを与える繊維)の生成が減り、目やおでこ、口、さらには首などの周りに小ジワや深いシワができてきます。
前編では、シワが知らぬ間に増えてしまうNG習慣を紹介しました。今回は、嫌なシワを減らしたいなら取り入れるべきことに注目します。
睡眠を優先する
image via shutterstock美は睡眠によって得られるというのは、本当なんです。私たちの肌は寝ている時に回復モードに切り替わります。皮膚の肥厚細胞のターンオーバーを促進し、コラーゲンの生成を促し、細胞が早く入れ替わるように血行をよくするのです。
「睡眠によって得られる効果と同じ効果をもたらす注射やレーザー、プロダクトは存在しません」と話すのはニューヨーク大学ランゴン医療センター皮膚科臨床准教授で皮膚科専門医のドリス・デイ医学博士です。アメリカ国立睡眠財団は、毎晩少なくとも7時間から9時間の睡眠をとることを推奨しています。
そして、寝るときの姿勢は、仰向けのほうがシワの予防にいいのでしょうか? 人は平均して一晩の間に16〜20回ほど姿勢を変えているので、どんな姿勢で頭を休めたらいいのかを考えても無駄です。
でも、ベッドリネンの素材については別。たとえば枕カバーなら、綿よりもシルクのほうが肌に優しいかもしれません。
シワと闘うスキンケアをためしてみる
image via shutterstock美容注射や点滴はすばやく肌を修復してくれますが、一番自然に見える方法とは限りません。値段が高いのは言うまでもなく、肌に針を刺さないといけないというのが嫌ですよね?
医者に行かなくてもできる、シワを予防するのによいトリートメント方法もたくさんあります。化粧品などを選ぶ時に気にすべき成分は、次の通り。ただしすぐに効果は現れにくいので、焦らないことが大切です。
レチノール:シワを改善するコラーゲンの生成を促進します。 ペプチド:アミノ酸の鎖で、コラーゲンやエラスチンの生成を助けます。レチノールと似ていますが、そこまで強くなく、刺激性もありません。 レスベラトロル:フリーラジカル(肌細胞を傷つけるとされている不安定な分子)と戦う抗酸化物質で、コラーゲンとエラスチンへのダメージを防ぎます。 ヒアルロン酸:肌に水分をもたらし、一時的にシワをふっくらとさせる保湿剤です。 ビタミンC:コラーゲンの生成を助け、肌を明るくする抗酸化物質です。 ビタミンE:ビタミンCとともによく作用し、肌を保護してバリアを養い、炎症をやわらげる抗酸化物質です。食べ物からシワ対策も
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Darcy Jacobs/How to Actually Prevent Wrinkles as You Age, According to Dermatologists/Maya A. Kishida(翻訳)