アメリカでは、最大で7000万人、つまり5人に1人が慢性的な睡眠障害と見積もられています。それに、睡眠障害には、なんと90ものタイプがあるのだとか(詳しくはこちら)。
でも、よく眠れないからといって、必ずしも身体のどこかが悪いとは限りません。「誰もがすぐに寝つけるわけではありませんし、誰もが一晩ぐっすり眠れている、あるいは8時間たっぷり眠れているわけでもないのです。年をとれば、とくに」と、ペンシルベニア大学で“睡眠行動医学プログラム”の主任をつとめる博士のマイケル・パーリスさんは言います。
医師に相談するレベルの「睡眠障害かもしれない状態」とは? 思い当たるものがあれば、病院に行ってみましょう。
1. なかなか寝つけない
アメリカ国立医学図書館の情報サイトによると、ほぼ毎晩、寝つくのに30分以上かかるなら、不眠症か別の睡眠障害のサインかもしれません。
もちろん、たいてい誰でもときどきは寝つけないことがあります。でも、アメリカ国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)の報告によると、なかなか寝つけない夜が毎週3晩以上あって、それが1か月以上続いているなら、医師が“慢性的不眠症”と呼ぶ症状である可能性が考えられます。
2. とてもはっきりした、夢のような幻想を見る
アメリカ国立心臓・肺・血液研究所によると、寝つく直前、または目覚める直前に、“鮮明な”、夢のような幻想や体験がある場合、それはナルコレプシー(睡眠障害の一つで、日中でも強い眠気が出る病気)の症状かもしれません。
アメリカ国立医学図書館の情報サイトによると、笑ったり、強い感情を抱いたりしたときに、突然、身体の力が抜けたような感じになるか、眠くなるのも、ナルコレプシーのサインです。
3. いびきをかく
アメリカ国立心臓・肺・血液研究所によると、大きないびきを頻繁にかくなら、眠っている間に呼吸に問題が起きる睡眠時無呼吸のサインかもしれません。
誰かに指摘されないと気づかないでしょうが、あえいだり、鼻を鳴らしたりしながらいびきをかく、あるいは呼吸していないように見えるときに身体を引き伸ばしているのも、睡眠時無呼吸のサインです。
4. すぐに目が覚めてしまう
「誰でも、一晩に1〜5回は目を覚まします。でも、健康な人であればたいてい、目が覚めている時間がとても短いので、よく覚えていないか、まったく覚えていないでしょう」と、パーリスさん。
しかし15〜30分、あるいはもっと長く、目覚めたまま横になっている場合は、不眠症か、不眠症に関連する睡眠障害かもしれません。
一方、目覚めている時間は短くても、一晩に10回以上など何回もある場合は、パーリスさんによると、やはり何か“医学的な問題”があると思われます。例えば、睡眠時無呼吸の人はこのように頻繁に目が覚めることがあるそう。
5. 日中、疲れ切っている
アメリカの有名な医療機関、クリーブランド・クリニックの情報サイトによると、日中、とくに午前中に、とても強い眠気によく襲われるのは、睡眠障害のサインかもしれません。
アメリカ国立医学図書館の情報サイトによると、頻繁に昼寝する、日中のおかしなときに眠ってしまうのも、睡眠障害のサインです。
6. ベッドに入ると脚がムズムズする
アメリカ国立心臓・肺・血液研究所によると、とくに夕方、または夜ベッドに入ってから、脚にムズムズ、チクチク、ゾワゾワするような感じがあるなら、すべてむずむず脚症候群(RLS)のサインです。
脚を動かしたり、マッサージしたりすると、このような感覚がなくなるのであれば、むずむず脚症候群が原因かもしれません。そのせいで睡眠が邪魔されている可能性があります。
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Markham Heid/Signs You May Have a Sleep Disorder
訳/STELLA MEDIX Ltd.