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禅僧が教える、人間関係のストレスから逃れる方法

2019/06/06 10:30 投稿

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自己肯定感が高い人は、相手に対してこうしてほしいという期待を持たない傾向があります。人間関係のストレスは相手が「こうあるべき」という気持ちに対し、実際にそうなっていないという、思い込みと現実とのギャップから生まれるもの。

仕事でいうと、人間関係はありながらも自分が取り組む業務があります。たとえば、上司や部下で、仕事が遅い人にストレスを感じることがあるかもしれません。「仕事は早くするべき」と思っているからですね。

しかし、その気持ちにフォーカスするのではなく、目の前の業務をこなす段取りを考える。本来は、それが自分のタスクのはずです。

そのように意識の切り替えが早くなると、人間関係のストレスばかりに心を奪われない状態になります。そのことは一旦留め置いて、作業に戻る。そうしていくと、対人関係は問題だけど、それ以外のことは概ね順調だよね、というふうに思えるようになってきます。

人間関係も、大きなものの中のほんの一部だと、大局的に見られるかどうかです。感情にとらわれていると、本当に必要な建設的な考え方ができなくなってしまうのです。

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川野泰周(かわの たいしゅう)先生

臨済宗建長寺派林香寺住職/RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長。2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より大本山建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行を行った。現在は寺務の傍ら精神科診療にあたり、マインドフルネスや禅の瞑想を積極的に取り入れた治療を行う。著書に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)、『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(すばる舎)などがある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。

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取材・文/島田ゆかり、image via shutterstock

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