前回の記事では、セックスで満たされて、さらに自信が持てるようになるためには「瞑想」が効果的という話に触れました。
今回は、実際に、どのようにやれば更なるオーガズムを感じられるようになるのか、専門家おすすめの実践法を紹介します。セクシャルにマインドフルネスや瞑想状態になるには、ひとりでやる方法やパートナーと一緒にやる方法があります。
1. 簡単な瞑想を日々の生活にとりいれてみて
image via shutterstockもしあなたが、瞑想する時間やマインドフルネスになる時間を日常的にとっていなければ、今こそ始める時です。
ブリティッシュコロンビア大学性機能研究所の所長で、『Better Sex Through Mindfulness: How Women Can Cultivate Desire』の著者である医学博士のロリ・ブロットさんは「何よりまず、マインドフルネスのトレーニングを行うこと」を強くすすめます。これには、ひとりでただ静かに座って呼吸に集中しておこなう瞑想や、瞑想用のアプリ(CalmやHeadspaceなど)を使っての瞑想もあります。
呼吸や体の各部位の感覚に集中するといったような、「今」と「自分」をつなぐ瞑想の方法を身に付けられれば、寝室でも新たな習慣が身につきます、とブロットさん。
2. パートナーと一緒に背中合わせになってみて
image via shutterstock「パートナーと一緒にマインドフルネスのトレーニングに取り組むことを、私はおすすめしています」とブロットさん。
まず座るか、立って背中合わせになります。 それから頭からつま先まで、自分の体で緊張している部分や、リラックスできている部分を意識しながら、心の中で順にスキャンしていきます。 それから次に、パートナーと触れ合っている部分に集中します。肌触りや、押される感覚、そして体温をじっくりと感じます。ブロットさんは「これらは、セックス中に感じ取る感覚と同じなのです」と説明します。
3. 目を開けたまま瞑想し、それからセックスも目を開けたままやってみて
image via shutterstock目を閉じて瞑想すると、視界から邪魔なものが入らないようにできます、とフレーザーさん。でもたいてい、私たちはセックス中に目が合わせられないことから、パートナーと深くつながることができずにいます。
「このスキルを磨くためには、窓の外の鮮やかな春の景色を眺めている時や、部屋の観葉植物をじっくりと観察している時のように、目を開けたままでマインドフルな状態になるようにトレーニングするとよい」とフレーザーさんはアドバイス。
フレーザーさんいわく、寝室以外の場所で美しいものにじっと見とれることは、寝室でもまた、同じようにできるようにさせるそう。
「意識が他の場所へ引き込まれてしまいそうになる時に、パートナーをじっと見つめてみましょう。そうすることで、今、この瞬間に集中できるようになります」(ブロットさん)
4. さらによいのは、見つめ合うこと
image via shutterstock『Buddha’s Bedroom』の著者で、臨床心理学者、セックスセラピストであるシェリル・フレーザーさんがすすめるのは、一日で静かな時間に、パートナーと向かい合わせで座り、3分間見つめ合ってみること。
もっといいのは、相手の片方の眼をじっと見つめてみることだそう。これは普段やらないことなので、両目を交互に見るよりもより神経を集中させます。おかしくなってつい笑ってしまったり、ちょっとやりにくく感じたりしても大丈夫。でも、できるだけ言葉は控えて。
「さらにもう少しチャレンジしたい場合は、触れ合う感覚に意識を集中させながら、目を開けてキスをしてみて。寝室以外の場所で見つめ合うことに違和感がなくなれば、(結びつきを強めるその行為を)セックス中もできるようになるはずです」とフレーザーさんは言います。
5. 気を散らすような考えを、官能的なものに方向転換する
image via shutterstock「もしセックス中に他のことを考えてしまったら、それを官能的なものに方向転換して」とフレーザーさんはすすめます。
厳密には、セックス中に他のエッチな想像をすることは、「今この瞬間にいる」ことにはなりませんが、セックスをより身近なものにするためにはよいそう。
「気が散ることが性欲には一番致命的なので、このような思考の転換は、正しい方向へ進む第一歩です」(フレーザーさん)。
何度もトレーニングを重ねれば、それは必要でなくなり、気を散らせてしまっても、またすぐに触れられる感覚や、相手の匂いに意識を戻せるようになるかもしれません。
6. スローセックスを試してみて
image via shutterstockこの目まぐるしく変わる世の中で、心をスローダウンさせるのは簡単ではなく、またそう滅多にできることではありません。だからこそ、フレーザーさんは、時にはゆっくりとしたセックスすることをすすめています(あるいは、ゆっくりと官能的に触れ合うなど)。
片方が「与える人」、そしてもう片方が「受け取る人」と決め、ゆっくりと官能的に相手に触れたり、愛撫したりする。そのように心や身体をスローダウンするトレーニングをすると、集中力が高められるだけでなく、セクシャルな好奇心も高められます。
相手からどんな風に触れられると気持ちいいか、そして自分の体がそれにどのように反応するか、これまで知らなかった新たな快感を得られるかもしれません。
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訳/STELLA MEDIX Ltd.