真面目さや繊細さが影響しているのか、日本人には頭痛持ちが多いといわれます。いつ来るかわからない頭痛を心配しながら過ごすのは、精神的にもキツいもの。
そこで今回は、頭痛の発生を予測するものなど、痛みの軽減に役立つアプリ4選をご紹介します。
1.気象予報士が開発。気圧による体調不良対策に「頭痛ーる」
頭痛のなかでも片頭痛は、天候の変化が大きく影響すると言われています。体が気圧に合わせようとして自律神経にストレスがかかり、頭痛やめまい、吐き気、イライラといった症状が起きるようです。
「頭痛ーる」は、こうした気圧変化による体調不良に悩む人のため、気象予報士が開発した気象病対策アプリ。見やすい気圧グラフで頭痛が起きそうな時間帯を事前にチェックでき、一日の行動計画をたてるのに役立ちます。
頭痛系のアプリのなかでも認知度が高く、月間45万人が利用しているそう。有料のプレミアムサービスへの案内が多いのがちょっと気になりますが、無料でも、体調や薬の有無を記録する「痛みノート」や、天気痛や頭痛に関するコラムを利用することができます。
頭痛ーる:気圧予報で体調管理 - 気象病・天気痛対策アプリ(iOS/Android)
2.頭痛の症状を細かく記録し、原因を探す「頭痛ろぐ」
頭痛の対策として医師が勧める手段のひとつに、「頭痛ダイアリー」などを使って症状を記録し、避けるべき状況や薬を知るという方法があります。
手書きで続けるのは面倒という方には、「頭痛ろぐ」がおすすめ。頭痛の症状をかなり詳細に記録することができ、日常生活の中での行動と頭痛の誘因を把握するのに役立ちます。
こちらは神経科医とデータサイエンティストが共同で開発したというだけあって、「データの再利用」という点でも優秀。データをレポートにして出力する機能があり、医師の診断を受けるときにも便利です。
国外のチームが開発しているので日本語が少し怪しいところもありますが、フレンドリーな雰囲気で好感が持てます。
3.頭痛薬の見直しや、医師との共有に役立つ「頭痛Click」
頭痛センターを持つ北里研究所病院と、株式会社ジェイマックシステムの共同研究で生まれたアプリ「頭痛Click」。アプリで記録した頭痛の症状や状態を医師と共有し、診療に役立てられるように設計されています。
このアプリは薬の飲み過ぎで頭痛がひどくなる「薬物乱用頭痛」に注目していて、服薬の経過や傾向を視覚的に認識することができます。薬の使いすぎが気になる人は、試してみると発見があるかもしれません。動作にやや不安定なところがあるため、今後のバージョンアップにも期待です。
4.スタジオヨギーの頭スッキリプログラム。5分間、音声に沿ってマッサージを
体の不調をケアするマッサージや呼吸法を、リラックスできる音楽と音声で教えてくれる「スタジオヨギー」提供のアプリ「音ケア5min. スッキリシリーズ LITE - 体の不調を5分でケア」。
多くは有料プログラムですが、軽度の頭痛解消に使える「頭スッキリ」プログラムを無料で利用することができます。
耳や頭頂部にかけての簡単マッサージは、とくに緊張型頭痛の人に効き目がありそうです。5分間のプログラムなので、ちょっとした休憩時間にこのアプリを使えば、頭の重さやだるさがラクになるはず。
音ケア5min. スッキリシリーズ LITE - 体の不調を5分でケア(iOS)
近年、頭痛発生のメカニズムについては研究が進み、その成果がこうしたアプリ開発にも生かされています。慢性的な痛みは我慢せず、ぜひ医師に相談を。診療に役立つ機能が搭載されているアプリも多いので、利用してみてください。
文/田邉愛理、企画・構成/寺田佳織(マイロハス編集部)
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