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だらしないのと似ている甲状腺の不調。横になりたい、ど忘れする…

2019/06/04 07:30 投稿

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首のところにあるチョウチョの形をした分泌腺である「甲状腺」は、身体の中でも影響力の大きな器官のひとつです。新陳代謝の調節、つまり細胞が栄養分をエネルギーに変えて、どんなふうに使うかを調節しています。最終的には、身体の状態を保つために欠かせないのです。

甲状腺の不調は気づきにくい、と言われます。前編に引き続き、わかりにくい「甲状腺の不調のサイン」をお届けします。

1. 気分がふさぐ、不安を感じる

「甲状腺の活性不足は、うつ症状につながる場合があります」と、ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院内分泌・糖尿病・代謝学部の内科学教授でアン・カッポラ医師は指摘します。甲状腺ホルモンが少なすぎると体内システムの働きが滞って、うつ病のような症状が現れます

また、精神疾患の専門誌『BMCサイカイアトリー』で報告された研究によると、甲状腺の自己免疫性障害(まちがって自分の身体を攻撃してしまう自己抗体が原因の障害)は、不安症や気分障害と関連。その理由は医師にも正確にはわかっていませんが、いろいろな研究の結果から、甲状腺ホルモンがセロトニン(気分がよくなる脳内化学物質)の量に影響するせいではないかと考えられています。

甲状腺の活性不足とは逆に、活性過剰で体内システムが活発になりすぎると、不安障害の症状が出る結果に。

2. 完全に疲れ切っている

誰でも疲れることはありますが、甲状腺の働きがおかしくなってホルモンが減りすぎた場合の症状は、いつでも横になりたいほどの激しい疲労感。甲状腺ホルモンが全身のエネルギーバランスに影響するからです。

内分泌学の専門誌『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・エンドクリノロジー』で報告された2012年の研究によると、甲状腺機能低下症(別名、甲状腺活性不足)の人は、心身がひどく疲れたと感じ、意欲が低下して、活動的ではなくなります。

3. 骨量が減った

たいてい年齢とともに骨密度は下がり始めますが、甲状腺の活性が過剰だとそれが加速されます。甲状腺ホルモンが多すぎると身体は異化作用状態、つまり分解モードになりますから、骨も分解されて弱くなり、骨粗しょう症のリスクがアップ

4. 頭がぼんやりしている

鍵をどこに置いたかわからなくなる、同僚の名前をど忘れする、誰でも経験していますよね。

確かに歳のせいもあるかもしれませんが、実は脳も甲状腺の影響を免れないのです。甲状腺ホルモンが少ないと、集中力と記憶力に影響が出ます。

5. 生理不順

甲状腺は、性ホルモンを含め体内のほかのホルモンの活動にも影響します。そのため、生理不順や経血が多すぎる(あるいは少なすぎる)などの症状が。生理が止まるとか、不妊症になるケースまであります。

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Christine Yu/Red Flags You Could Have a Serious Thyroid Problem
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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