今回お話を聞いたのが、運動指導から鍼灸治療まで、身体の悩みをオールラウンドで解決する医療国家資格(鍼灸師、柔道整復師、理学療法師)を持ったスポーツトレーナー集団「SPCT(スぺクト)」のみなさん。「運動を楽しく続けられる」とっておきの方法を教えていただきました。
簡単にクリアできる“サブゴール”を設定する
運動や筋トレが続けられないのは、そもそもゴール設定を間違えているから。
ゴールには2種類あって、ひとつは“遠くのゴール”、もうひとつは“サブゴール”です。アスリートや継続的に運動をしている人は“遠くのゴール”を目指して努力できますが、運動を続けられない人にはそれは無理。まず設定すべきは“サブゴール”なのです。
遠くのゴールが「全身を引き締めてナイスバディになる」だとすれば、サブゴールは「二の腕を引き締める」や「ヒップアップ」など、ひとつのパーツに目標を絞ること。
最初はあれもこれもと欲張らず、サブゴールの達成を目指して、そのパーツに照準を合わせた効く運動をすれば、すぐに結果が出るので自然に楽しくなって続けられるようになります。
運動を続けたくなる好循環とは?
このとき注意すべきポイントは、頑張りすぎないこと。頑張ってつらい思いをしたのに結果が出ないと、快楽ホルモンといわれる「ドーパミン」が分泌されなくなるので、運動を続けようという意欲が起こらなくなります。結果、せっかくはじめたトレーニングを途中でやめてしまうことにつながるのです。
「簡単にクリアできるサブゴール」を設定して、すぐに結果が出るという成功体験をすれば、やり遂げたという達成感によって「ドーパミン」だけでなく、幸せホルモン「セロトニン」や脳内麻薬といわれる「β-エンドルフィン」という脳内ではたらく神経伝達物質が分泌されます。
すると、「うれしい」→「楽しい」→「またやりたい」という気持ちが生まれ、運動を続けたくなるという好循環が生まれてきます。
まずは「簡単にクリアできるサブゴール」を決めることから始めてみませんか?
SPCT(スぺクト)
SPCT(スぺクト)はSports/Physical/Conditioning/Trainerの略。Jリーグトレーナー、アーティストトレーナー、理学療法士、ハワイアントレーナー、鍼灸医療講師によって結成された医療国家資格(鍼灸師 柔道整復師 理学療法師)を持ったスポーツトレーナー集団。「自分の変化を楽しむこと」をコンセプトに、世の中に健康とスポーツヘルス・メンタル作り・予防学を発信するべく、企業や団体とパートナーシップを組み、社会貢献活動を行うなど新たな試みにもチャレンジしている。(写真)左下から:代表・上杉徹 (アーティストトレーナー 鍼灸師)、阿久井陽輔(スポーツトレーナー 鍼灸師 アスレティックトレーナー)、村上加世 (ハワイアントレーナー 鍼灸師)左上から:高橋来 (理学療法士)、大沼理貴 (Jリーグトレーナー 鍼灸師 按摩マッサージ師)、京谷洋佑 (Jリーグトレーナー 鍼灸師 アスレティックトレーナー)、関口満 (アーティストトレーナー 鍼灸師 柔道整復師) このほかのメンバー:野呂賢ニ(エビデンス担当 鍼灸師 アスレティックトレーナー)