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日中の強い眠気は病気かも。ナルコレプシー7つのサイン

2019/05/13 07:30 投稿

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「ナルコレプシー」とは何でしょうか? なんの前触れもなく突然眠り込んでしまう病気として知っている方もいるかもしれません。

確かに、ナルコレプシーの人は突然眠り込むことがあります。実は、この病気の特徴的な症状は、日中とても眠くなること(「日中の過度の眠気(EDS)」と呼ばれます)。アメリカ国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)の情報サイトでは、急にやってくる「圧倒的に強い眠気」と説明されています。

ナルコレプシーの種類

ナルコレプシーの人は全員、日中の過度の眠気がありますが、誰もが前触れなく眠り込むわけではありません。

日中の過度の眠気と並んで、ナルコレプシーにはもっと小さなサインがあります。そんなわかりにくいサインを理解するにはまず、ナルコレプシーは、おとなと子どもで症状が違っていること、また2つのタイプがあることを知っておくとよいでしょう。

「1型ナルコレプシー」は、アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、最も多いタイプのナルコレプシーです。

睡眠と覚醒のサイクルを調節している“ヒポクレチン”という脳内の化学物質の量が少なくなります。1型では、突然力が抜けたり、筋力がなくなったりする“カタプレクシー”という症状も出ます。

「2型ナルコレプシー」は、ヒポクレチンの量が正常で、普通はカタプレクシーも出ません。

自分か身近な人がナルコレプシーかもしれないと思う? ここでは、気をつけたいナルコレプシーの小さなサイン7つを見てみましょう。

1. 力が出ない、または筋力が落ちる

カタプレクシーは全身に限らず、身体の一部だけに現れる場合もあります。例えば、話すのが困難になる人もいますし、アメリカ国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)によると、頭が下がってうなだれたり、手に力が入らなくて持っている物を落としたりするケースも。

アメリカの大手総合病院、メイヨー・クリニックの情報サイトによると、ナルコレプシーの患者でもこのような脱力が年に数回しか起こらない人もいますし、もっと頻繁にある人もいます。

2. 頭がぼんやりする

アメリカ国立心臓・肺・血液研究所によると、集中力や記憶力に問題がある、あるいは思考力が鈍っているとか、“もや”がかかったみたいにぼんやりした気がするのは、すべてナルコレプシーに関係した症状。

ただ、どれもナルコレプシーに限った症状ではありませんから、何か別の病気(あるいは、ただの寝不足)のせいかもしれません。でも、医療科学全般の専門誌『メディカル・サイエンシズ』誌で報告された2018年の研究によると、このような症状のせいで、ナルコレプシーの人は日常生活が大変になる場合が多いようです。

3. 顔や身体の動きをコントロールできない

おとなのナルコレプシーの場合、笑ったり、強い感情が起こったりすると、突然に力が抜ける、筋力が出せなくなるという反応が現れることがあります。基本的に、身体の力が抜けて、グニャッとするわけです。

子どもの場合は、筋力がなくなるのではなく、むしろ能動的に動いてしまうのが特徴です。神経学の専門誌『ブレイン』誌で2011年の研究が発表されています。この研究によると、ナルコレプシーの子どもは、とくに強い感情が起きたとき、眉が上がる、顔をしかめる、口と舌を変に動かす、身体を揺らすといった症状を現すのです。

4. 睡眠麻痺

眠りに落ちようとしているときや、目覚める間際に、ほんの1、2秒間、身体が動かせないような気がしたことはありませんか? これは「睡眠麻痺」と呼ばれる症状で(いわゆる“金縛り”)、睡眠障害ではなくても多くの人がときどき経験しています。

でも、メイヨー・クリニックによると、睡眠麻痺はナルコレプシーの症状でもあります。患者の中には、どんなときでもこの麻痺を起こす人がいるのです。

5. 眠りについた直後に夢を見る

「急速眼球運動(REM)」睡眠(レム睡眠)は、健康な睡眠サイクルのひとつの段階で、夢のほとんどはこの段階で見ます。アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、レム睡眠は普通、眠りに入ってからおよそ90分後に始まり、夜の間ずっと繰り返されます。

ナルコレプシーの患者はもっと早くレム睡眠に移るのです。メイヨー・クリニックによると、眠りに入ってからわずか15分以内。眠りに落ちたとたんに夢を見るようなら(ベッドに入って眠りに落ちても、夢から目覚めることもよくあって、そのことに気づくのです)、ナルコレプシーの小さなサインかもしれません。

6. 睡眠中、頻繁に目が覚める

ナルコレプシーの一般的に知られている症状は、日中に眠くなるというものですが、夜ベッドに入っているときにも症状は現れるのです。医学専門誌『チェスト』誌で報告された2015年の研究によると、ナルコレプシーの患者の多くが、眠りが細切れになってしまう、つまり、夜間ずっとぐっすり眠っていられないのです。

毎晩何度も目が覚めてしまう症状は、専門家によると、日中にどうしようもなく疲れを感じるのと原因が同じだそう。脳の睡眠と覚醒をうまくコントロールできないからなのです。

7. 鮮明な怖い悪夢

アメリカ国立心臓・肺・血液研究所によると、ナルコレプシーの人は睡眠と覚醒の境界があいまいになるために、とても鮮明で怖い悪夢を見ることがあります。

完全に眠る前に、悪夢が始まる人も。メイヨー・クリニックによると、まだ一部が目覚めているときに、想像上の見知らぬ人が寝室にいるように感じたり、その姿を見たりすることがあるそうです。

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訳/STELLA MEDIX Ltd.

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