管理栄養士のウィリアムズ早苗さんが解説している、運動しているのにやせない4つの理由を紹介します。
運動すると起こる身体の変化
身体を動かして汗をかくとすっきりしますよね。運動は、もちろん体内にもいい作用があります。
運動により、必要とするエネルギー量がいつも以上に増え、特に糖や脂質の代謝が上がります。また、筋肉を適度な強度で動かすことで、血液の循環が活発になり、体力を維持、あるいは向上させることができます。
(「DietPlus」より引用)
代謝が上がったり、エネルギー消費が増えることでやせていきそうですが、どうしてやせないということが起きてしまうのでしょうか? 4つの理由を紹介します。
1.睡眠時間が短い
ウィリアムズ早苗さんによるとダイエットにおいて寝不足は、避けたい事象だそう。
起きている時間が多い方がエネルギーを使うと思いがちですが、寝不足は、体内ホルモン分泌に影響を与えます。実は睡眠時間が短くなれば、食欲を抑制するホルモン(レプチン)の分泌が減り、逆に食欲を促進するホルモン(グレリン)が増えるため、食欲が増加することがわかっています。
(「DietPlus」より引用)
いくら運動をしていても、食欲が増加し、いつも以上に食べてしまっては意味がありません。
2.一日運動したくらいではやせない
運動をしたあとは汗もかくし、なんだかやせた気分になりがち。体重計にすぐに乗って、その日の成果を確認したくなります。しかし、運動直後の体重減少は一過性のものなのです。
運動したあとに汗をかくので、水分が抜けて、一時的にやせたように見えるだけです。実際に体脂肪を減らすには時間がかかります。
(「DietPlus」より引用)
運動した=すぐ体重が減ってやせたというのは、間違いのよう。長期的に体重をコントロールしていきましょう。
3.運動のバランスが取れていない
運動には、有酸素運動と無酸素運動の2種類があります。
有酸素運動は、ウォーキングやエアロビクスダンスなど、筋肉への負荷が割と軽い運動で長く続けることができるため、体脂肪を燃焼しやすくなります。一方、無酸素運動とは、ダンベル体操や筋トレなど、筋肉への負荷が強い運動で、ダイエット中の筋力の維持や向上を助けます。
(「DietPlus」より引用)
ウィリアムズ早苗さんによると、これらの運動をバランスよく取り入れるのが重要とのこと。どちらか一方だけをやり続けるのではなく、どちらの運動も行うことが効果的だそうです。
4.つい夜食に手が伸びる
いくら運動して体脂肪を燃焼させても、夜食をしてしまうと台無しに……。
夜食が習慣になると、食欲を抑えたり、エネルギー代謝に働くレプチンの作用が低下し、太りやすくなります。
どうしても、夜食をしなければならない場合は、野菜、海藻類やきのこ類を中心とした低カロリーな食事ですませましょう。
(「DietPlus」より引用)
夜遅い時間に食べると、罪悪感も相まって不思議とおいしく感じてしまうんですよね。でも、夜食はせっかく消費した分を帳消しにしてしまうことも。
朝や昼に比べて、夜は消費エネルギーが少ないので、余ったエネルギーは体脂肪になりやすくなってしまうのです。
運動しているのになかなか効果が感じられない……。そう感じたら、運動のメニューや習慣を見直してみるのがよさそうです。
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