胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因は、ストレスだと思っている人が多いかもしれません。
しかし、もっとも大きな原因はピロリ菌感染と、痛み止めをはじめとする飲み薬の影響です。この2つが原因の98%を占め、ストレスは症状を悪化させるように働くようです。
飲み薬のなかで問題が起きやすいのは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる次のグループ。
風邪のときに飲む解熱鎮痛薬 関節痛や腰痛に対する痛み止め 血をサラサラにする薬などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)痛みは体の炎症によるもので、体を元の状態に戻そうとする免疫反応のひとつ。薬を飲んで炎症をおさえると、胃の粘液を守る力も低下して、胃が荒れやすくなってしまいます。
特に日本人は、痛み止めで胃潰瘍になりやすいという特徴があるとのこと。薬による胃潰瘍はピロリ菌による胃潰瘍とくらべて痛みが少なく、症状の進行に気付かないこともあります。
痛み止めを続けて服用するときは、必ず医師の診察を受け、消化管の状態も確認してもらいましょう。
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