少し前に、緑茶で胃がんを予防できるというニュースがありました。緑茶ポリフェノールが血液にたくさん溶けている人は、なんと胃がんの発症率が3分の1になるとのこと。
しかし、これはタバコを吸わない人に限った話のようです。くわしい仕組みはまだ解明されていませんが、タバコを吸う人が緑茶を飲むと、胃がんの発症率が逆に2倍以上高くなるという調査結果があるのです。
タバコを吸うと、煙に含まれる有害物質が血流に乗って全身に回ります。そして、煙に直接触れることのない肝臓、膵臓、膀胱、子宮でもがんの発生を促すことが明らかになっています。
タバコの発がん作用はあまりにも強く、緑茶ではとうてい抑えきれないことは確か。やはり禁煙に勝る予防法はないのです。
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