さらに、抗酸化が期待できる化粧品やサプリメントの選び方について、アオハルクリニック院長の小柳衣吏子先生にお聞きします。
抗酸化力アップに必要な成分は?
image via shutterstock活性酸素による肌の酸化は、紫外線の影響を強く受けます。肌に直接塗布して防御できる「UVケア」はもっとも重要です。これに加えて、食生活やスキンケアでも抗酸化力をアップすることが可能です。
「活性酸素を除去する主なものとしては、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、尿素、ユビキノール(コエンザイムQ10)、アスタキサンチン、PQQ(ピロロキノリンキノン)などが有効であると考えられます。
ブドウなどに含まれるポリフェノール、緑茶などに含まれるカテキンなども代表的な抗酸化物質です」(小柳先生)
食品から手軽に補給できる成分も多く、ユビキノールやグルタチオンはサプリメントとしても販売されています。
ビタミンCとE、尿素、グルタチオン、PQQ(ピロロキノリンキノン)などの抗酸化物質は、スキンケアにも役立ちます。
実はいろいろある「活性酸素」
抗酸化の仕組みは複雑で、「この物質が効く」と一言でいえないところが難しいと話す小柳先生。
「実は活性酸素にも種類がいろいろあり、それぞれ影響や対処法が違います。
皮膚に悪さをする活性酸素としては、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素などがあります」(小柳先生)
細胞がエネルギーを生み出すときに発生する活性酸素。紫外線により産生されると角層を酸化させることもあります。
酵素の一種であるSOD(スーパーオキシド・ディスムターゼ)である程度分解されますが、加齢とともにその力が低下。抗酸化物質PQQ(ピロロキノリンキノン)が有効です。
・過酸化水素 カタラーゼという皮膚内の抗酸化酵素の活性低下により皮膚内で増える。白斑の方の皮膚ではこの過酸化水素が増え、メラニンの産生機能が低下する原因のひとつともいわれている。
・一重項酸素 紫外線(UVA)によって産生され、しわ・たるみなど皮膚の光老化の原因となる。皮膚表面で産生されると皮脂成分を酸化する。アスタキサンチンなどの抗酸化成分が有効。
酸化ケアの盲点は「ヘアケア」
image via shutterstock「ヘアケアは、酸化ケアの盲点です」という小柳先生。
「紫外線によって、頭皮で皮脂が酸化し、過酸化脂質が増えると、毛を作る細胞に影響を与えます。
これからの季節は頭皮も紫外線ケアが重要です。長時間外で運動する人は、サンバイザーでなく帽子をかぶるようにして頭皮も日焼けしないよう注意してください。
あとは髪の毛を洗って寝ること。汚れや酸化した皮脂などがついたままの状態は、頭皮にとって小さな炎症を起こしているような状態ですから、清潔を保つことが大切です」(小柳先生)
酸化をケアするコスメ&サプリ6選
最後に、小柳先生が利用している抗酸化コスメとサプリを教えていただきました。
スキンケア
「アオハル PQエッセンス」
アオハル PQエッセンス 50g 5,400円(税込)※アオハルクリニックにて購入可能キメひとつひとつをふっくらとした肌へと導く、注目の成分PQQ(ピロロキノリンキノン:整肌成分)を配合した美容液。
「AOHAL VC15」
AOHAL VC15 13 mL 6,696円(税込)※アオハルクリニックにて購入可能健やかな美肌へと導く、ビタミンC(アスコルビン酸:整肌保湿成分)を配合した美容液。
サプリメント
「アスタリールACT2 」
アスタリールACT2 約30日分(60粒)6,994円(税込)アスタキサンチンとトコトリエノール(ビタミンE)、ビタミンCを配合したサプリメント。
※製品に関する問い合わせ先
Email: info@astareal.co.jp Tel: 0120-770-245(月~金9:00~17:00、祝祭日、弊社休業日を除く)
「ヘリオケア ウルトラD」
ヘリオケア ウルトラD 7,020円(税込)※アオハルクリニックにて購入可能紫外線が気になる方のインナーケア。
ヘアケア
「エピステーム スカルプエッセンスa」(医薬部外品)
エピステーム スカルプエッセンスa 180mL 6,480円(税込)育毛効果を発揮し抜け毛予防と美髪ケアができるスカルプエッセンス。
[エピステーム]
「アスタリズムトニック」
アスタリズムトニック 50ml 4,968円(税込)スキンケアベース美容液「アスタリズム」に配合されているアスタキサンチン濃度をそのままに、 頭皮への塗りやすさ、塗り心地を追究して開発したスカルプケアベースローション。
※製品に関する問い合わせ先
Email: info@astareal.co.jp Tel: 0120-770-245(月~金9:00~17:00、祝祭日、弊社休業日を除く)
「紫外線が気になる人は、特にPQQやアスタキサンチンを配合したコスメを使うといいでしょう。抗酸化コスメは色々あり、テクスチャーや保湿力も様々なので、ご自分の肌に合ったものを選んでください。
インナーケアのサプリメントは当院でも色々と取り扱っていますが、ビタミンCやEは手に入りやすいですよね。PQQ、コエンザイムQ10やアスタキサンチンもおすすめです」(小柳先生)
加齢とともに低下する抗酸化力を補うために、まずは太陽光を防ぐUVケアと、抗酸化成分の入ったコスメや食品を取り入れるところから始めてみませんか。
小柳衣吏子先生
「AOHAL CLINIC(アオハルクリニック)」院長。順天堂大学医学部 皮膚科助教(非常勤)、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。ウェルエイジングを日々探求する皮膚の専門家。平成10年順天堂大学医学部卒業後、平成23年「AOHAL CLINIC」院長に就任し、現在に至る。著書に『美肌の王道』など。
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