入口。看板のロゴがかわいい。
武蔵野の自然が残るその敷地内に「星と森と絵本の家」があります。ここは、大正時代に建設された国立天文台旧1号官舎を保存活用してつくられた展示施設。「星」「森」「絵本」「家」への関心をきっかけに、赤ちゃんから高齢者まで集えるコミュニケーションスペースとなっています。
靴を脱いだら、大正時代にタイムスリップ! レトロ感いっぱいの書斎もあります。
宇宙のイメージがいっぱいに広がる絵本展示室。
受付やホールのある管理棟から、施設のメイン部分へ進んでいく途中に中玄関があり、ここで靴を脱いで、いよいよ家の中へ。目の前には長い廊下が続き、障子を開けると欄間のある広々とした客間、書斎、日当たりのいい縁側もあって、まるで田舎のおばあちゃんちに来たみたいなんです!
寝転がって本を読みたくなる、広々とした客間。
広々とした庭では、のんびりと休んだり、竹馬をしたり、木工を楽しんだり。
初めて来たはずなのに、どこか懐かしくて、気分はほっこり。展示施設を訪問するとき、そこには"見学"という目的があるものですが、「星と森と絵本の家」では、まさに「遊びに来ちゃった」という表現がぴったりです。
昨年7月7日〜今年6月30日までは、絵本展示室にて『見る・知る・感じる 絵本展 「宇宙で いきてる」』が開催中。室内に足を踏み入れると、スズキコージさんの作品『大千世界宇宙大爆裂』が迫力いっぱいに迎えてくれ、まど・みちおさんの詩『一つぶよ』が心に響いてきます。宇宙をイメージしたという空間で、宇宙にまつわる絵本のページをめくっていると、宇宙の存在がとても近いものに思えてきて不思議です。
宇宙のほかにも、植物や動物など、自然・科学への関心につながる絵本がずらり。
読書室の書棚には、星や月、宇宙を感じる絵本がずらりと並び、星好きにはたまりません! 図書館とも、書店とも違う、何度も通いたくなる居心地の良い空間。ゆったりとした時間を求めて、また行くつもりです。
(景山えりか)
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