汗がイヤなのは、濡れて不快な汗ジミが服につくからだけではありません。

最悪なのは、汗が乾いたあと、脇の下あたりに黄色いシミが残ってしまって、洗ってもなかなか落ちなくなること。

発汗は見えないインクのようなもの。汗は、汗腺から透明で無臭の状態で分泌されますが、条件のあった成分が加わることで目に見えるように(そして臭うように)変化するのです。

「ほとんどの発汗抑制剤やデオドラントに使用されているアルミニウムは、透明の汗に反応する物質で、変色の原因となります」と教えてくれたのは、ニューヨーク生まれのファブリックケアブランド「ザ・ランドレス」の共同設立者グウェン・ホワイティングさんとリンジー・ボイドさんのおふたりです。汗は、体の油分と結合しても黄色っぽく変色します。

なぜ、脇の下の汗ジミは落ちにくい?

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汗ジミが、ほかのシミよりもなかなか落ちにくいのはどうしてでしょう? 衣類にコーヒーやインクを垂らしてしまったことは誰もが一度や二度あるはずですが、まさにぴったり同じ場所を狙ったように何度も汚すことはめったにありません。

ところが汗の場合は、洋服の脇の下という同じ場所に汚れが蓄積してしまう、とホワイティングさんとボイドさんは説明します。次第に、それが落ちないシミになってしまうというわけです。

でも汗ジミがついてしまったからといって、トップスをゴミ箱行きにするのはちょっと待って。ちょっとしたコツさえ知っていれば、この汚いシミを消すのは比較的簡単です。

しかも特別な洗剤やシミ抜きをわざわざ買いに行くこともありません。必要なものは全部、あなたの家の食料品の棚か洗濯室にそろっているはずです!

ホワイトビネガーを使うやり方

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ホワイトビネガーは多くの用途がある天然の洗剤で、汗ジミを消す力もあります。

「ビネガーの酸がシャツに蓄積してしまった汚れを分解するんです」と説明するのは、ダラスにある家事代行サービス、フリスコ・メイズでジェネラルマネージャーを務めるアルベルト・ナヴァレーテさんです。

ナヴァレーテさんが推奨する方法は、次のとおり。

まず、バケツかシンクに同量のホワイトビネガーとぬるま湯を混ぜ合わせます。この液体に洋服を浸し、2〜3時間ほどつけ置きしてからよくすすぎ、水分をやさしく絞ります。 次に、数滴の洗濯洗剤を混ぜたぬるま湯と硬いブラシ(ハブラシなど)を使ってシミをこすり落とし、それから再び洋服をすすぎます。 最後に、いつも通りに洋服を洗濯してください。

アンモニアを使うやり方

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アンモニアは、オーブンにこびりついた油汚れも落とせるほど強力な洗剤です。

したがって、通常は汗ジミも問題なく取ることができます、と話すのは、家事代行業モリー・メイドのブランドマネージャー、ジェニファー・グレゴリーさん。

まずバケツかシンクに同じ分量の水とアンモニアを混ぜ、大さじ2〜3杯の食器用洗剤を加えます。 この溶液にシミのついた洋服を浸し、ひと晩置きます。 翌日、いつも通りに洗濯してください(ちなみに、漂白効果をさらに高めようとしてアンモニアに塩素系漂白剤を混ぜないこと! このふたつが組み合わさると危険なガスが発生します)。

ビネガーとペーストの2種類を使う方法

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本当にガンコなシミがついてしまっていますか?

ロンドンのファンタスティック・サービスで活躍するクリーニングと片付けのプロ、リリー・キャメロンさんのおすすめの方法は以下の通り。

上記のホワイトビネガーの溶液に30分ほど洋服をつけてから、水気をよく絞ります。 次に、洗剤でシミをこするのではなく、過酸化水素水を大さじ1、塩を大さじ1、ベーキングソーダ1/2カップを混ぜて、ガンコなシミと戦うペーストをつくりましょう。 このペーストを、スプーンかスパチュラを使ってシミのついた部分に塗り、20分間放置してからその布地に合った一番高温のお湯で洗ってください。

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