ナトリウムの摂取過多になるので避けたほうがよい食品として、デリのお惣菜、フライドポテト、缶詰のスープなどがすでによく知られているかと思いますが、レストランのメニューやその他の食品でも、味を引き立たせるためにナトリウムが加えられている場合があります。
不必要に塩分を摂取しないようにするには、購入したすべての食品の栄養成分表や成分表示をチェックすることが特に重要となります(一日あたりのナトリウム摂取量が2300mg以上にならないようにしましょう)
※日本の厚生労働省が推奨する一日の塩分摂取量は男性8g未満、女性7g未満ですが、世界保健機関(WHO)では、すべての成人の減塩目標を一日5g(ナトリウムなら2000mg以下)としています。
今回は、思ったよりもナトリウムが多く含まれている意外な食品を紹介します。
1. ベーグルとクリームチーズ
朝食の定番メニューのベーグルは、一個あたり450mgのナトリウムが含まれています。
一日がまだ始まってもない時点で、その日の塩分摂取量のほぼ20%を摂ってしまうことに。
これでもすでに塩分が多いのですが、さらにクリームチーズやバターを塗ると、大さじ1杯につき40〜50mgのナトリウムがプラスされてしまいます。
2. ベーコン
およそ28gに400mgほどのナトリウムが含まれているベーコン。したがって、タンパク質が摂れると思っている人は、その代償についても考えたほうがよさそう。
一般的に加工肉はナトリウム含有量が高いので、新鮮なフルーツを添えたローファットヨーグルトなど、塩分控えめの食品にしておくのが得策。
3 . 鶏胸肉
驚くかもしれませんが鶏胸肉1切れには調理する前の生の時点ですでにナトリウムが含まれています。さらに(米国の)一部のメーカーでは、肉のみずみずしさを保つために生理食塩水を使用しているケースがあり、170gにつき800mg以上のナトリウムが含まれているものも。
食品ラベルをよく読んで、余計な塩分が含まれている商品は避け、調理する際も味付けを濃くしたいときには、塩を追加するのではなく、ハーブやスパイスを活用しましょう。
4. ベイクドビーンズ
びっくりするほど甘いベイクドビーンズですが、1人前あたり約906mgのナトリウムが含まれていて、これは一日の摂取量の25%に該当します。
健康を考えるなら、缶詰のベイクドビーンズは「減塩」とラベルに表記されているものを探すか、あるいは自分でつくるようにしましょう。その場合に缶詰の豆を使うときは調理前に豆を水でよく洗うこと。
5 . 缶詰のラビオリ
チーズが入った食品はナトリウムが多く含まれている可能性が高く、缶詰のラビオリも例外ではありません。
1缶あたりのナトリウムはおよそ927mg、これは一日の摂取量の38%にあたります。冷凍のラビオリを購入して、ソースやチーズは自分で加えたほうがよさそうです。
6. 市販の野菜ジュース
アメリカでメジャーな「V8」の野菜ジュースには、味をよくするためにナトリウムが添加されています。
栄養のために野菜ジュースを飲むということを考えるなら、1缶あたり450mgのナトリウムは塩分の量としてはかなり高いです。
7. パスタソース
パスタのソースにさらに塩を追加しようとするのは大きな間違い。ほとんどの市販の瓶入りソースは、1人前1/2カップあたり480mg近いナトリウムを含んでいます。
味がもの足りないときは、塩ではなくハーブやスパイスを活用しましょう。
8. ザワークラウト
プロバイオティクスが豊富で、最近では腸を活発にする発酵食として人気があるザワークラウト。でもじつは1カップにつきナトリウムが939mgも含まれているので、しょっちゅうたくさん食べるのはよくありません。
ことわざにもあるように、たとえ身体によいものであっても、何事もほどほどに。
次回の『Prevention』記事に続きます。
減塩でもおいしいレシピ
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Sara Shulman/16 Foods That Pack More Sodium Than You Might Think
訳/Maya A. Kishida