巣鴨駅前胃腸内科クリニックで、日本初の胃弱外来が開設されました。胃の不快感は、日々の生活の質にかかわってきます。また、大きな病気が隠れている心配も。
気になる胃弱や、専門外来で行われている診察や治療とはどんなものでしょうか? 院長を務める神谷 雄介先生にさまざまな質問をぶつけてみました。
Q4. 女性ならではの胃弱症状はありますか?
image via Shutterstock女性ならではという症状は、とくにないと思います。 症状自体に男女差があるのものではないですね。
ただ、胃や腸の動きをコントロールしているのは、自律神経やホルモンなので、PMS(月経前症候群)が関与している可能性はあります。女性ホルモンの変動が、胃のはたらきに影響を与えている人もいると思います。
しかし、症状は人それぞれ違うものです。男性の方も悩みが大きく、ストレスを抱えて、自律神経が乱れていることも多いようです。
年齢では、機能性ディスペプシアの割合は、20代~40代のバリバリ働く世代が多いと言われています。男女共にもっとも社会で活躍する世代なので、慢性化させないことが大切だと感じています。
場合によっては、機能性ディスペプシアが生活の質(QOL)の低下につながることがあります。ストレスが強い生活背景があり、さらに痛みも強くて治らないと悩んで悪循環に陥ると、うつ症状になることもあり得ると思います。
神谷雄介(かみや ゆうすけ)先生
巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長。国立佐賀大学医学部卒業。板橋中央総合病院にて内視鏡的胆管膵管造影を大井至先生に師事。その後、卓秀会平塚胃腸病院にて胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。年間3000件弱の内視鏡検査、早期がんの治療・内視鏡手術を施行。2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニック開業。内視鏡検査や胃腸症状専門外来、がんの予防・早期発見に力を入れ診察を行っている。理想の医師の姿は「患者さんの相談役のような形でずっと傍に寄り添う主治医」。