MYLOHAS読者のニッチだけど深刻な美容のお悩みを解決していく「ビューティ駆け込み寺」連載。
今回は、「エアコンが効いたオフィスにいると、肌の乾燥がとても気になるのですが、スプレー化粧水はかえって水分の蒸発を促すなんてウワサも。本当に潤うのでしょうか?」というお悩み。
お答えいただいたのは、泣く子も黙る美貌の持ち主、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生です。
「打ち水」のようなスプレーは逆効果!
日中、肌が乾いたな……と感じたら、スプレータイプの化粧水をシュッシュッ。誰にも経験のあることではないでしょうか。でも果たして、これはベストな保湿方法なのでしょうか?
image via Shutterstock「肌に水をかけるのは打ち水と同じ。水分には蒸散する性質があるので、かえって肌が乾燥してしまいます。とはいえ、世の中にある日中用保湿ミストは当然その点も考慮されていますよ。
保湿成分をきちんと配合したものが多く作られていますので、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなどが配合されているものをきちんと選ぶといいでしょう」(慶田先生)
化粧水に乳液やクリームをプラスすると万全
保湿を目的として作られている化粧水も、7〜8割は水。加えて保湿成分も水溶性のものが配合されているため、どうしても蒸散してしまいやすい側面が。日中の保湿には、乳液やクリームをプラスするのが正解です。
image via Shutterstock「油分多めのこってりしたものよりは、ジェルのようなみずみずしいクリームや乳液が使いやすいはずです。
まずスプレーの化粧水をなじませてから、優しくおさえるようにのせていくと◎。その後ベースメイクをお直ししてみてください」(慶田先生)
お直しの前に、皮脂がギラギラに浮いていれば、軽くティッシュやあぶらとり紙でおさえるというひと手間を。
また、化粧水もスプレータイプにこだわる必要なし。ボトルに入ったものをコットンや手にとってなじませるという方法でもいいそうです。
「スプレー容器は吐出口が微細なため、とろみのある高保湿タイプなどは詰まってしまいます。
だからスプレータイプはある程度さらさらの使用感のはずなんです。好みで使い分けるといいですね」(慶田先生)
ベースメイクを薄くする工夫を
日中の肌に化粧水や乳液を補って保湿をすることを前提に、朝のベースメイクを軽くしておくと有効です。
image via Shutterstock「ファンデーション、コンシーラー、パウダー……と何種類も念入りに重ねるメイクは、時間がかかるだけでなく崩れやすいもの。
ファンデーションは、リキッドやクッション、クリームタイプを選んで、パウダーは控えるようにするのがおすすめです。
後からスキンケアを重ねてもヨレにくいし、シワも目立たない。つややかな肌を演出できますよ」(慶田先生)
デスクにパーソナル加湿器を常備して乾燥対策するのもおすすめ。乾く前に潤いをたっぷりと補う習慣をつけましょう。
日中の保湿に使うスプレー化粧水は、きちんと保湿成分が配合されているものを選びましょう。また、乳液やクリームでさらに潤いを補うといいでしょう。
RECOMMENDED ITEMS
日中の乾燥をケアしてくれる、おすすめのスプレー化粧水と保湿アイテムを紹介します。
1. スキンマニア セラミド うるおいバランスミスト(医薬部外品)
スキンマニア セラミド うるおいバランスミスト(医薬部外品) 80mL 1,296円(税込)Wヒアルロン酸保護ヴェール(※)で日中の肌を乾燥から守る、清涼感のあるスプレー化粧水。乾燥を感じたときや、皮脂でべたつきを感じるときの調整に。肌荒れを防ぐ機能もうれしい。
※加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム
2. リサージ ヴェイルキープミスト
リサージ ヴェイルキープミスト50mL 2,700円(税込)水溶性コラーゲンのほか、グリセリンや加水分解シルクなど肌の潤いを守る成分を配合したミスト。ベルガモット精油の香りがさわやかで、気分転換にもなります。
3. エトヴォス モイスチャライジングセラム
エトヴォス モイスチャライジングセラム 50mL 4,320円(税込)5種のヒト型セラミドやヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分をバランスよく配合。セラミドを補う美容液効果はもちろん、肌の水分を守る乳液の効果もあるので、日中の保湿にはうってつけ。
4. オルビスユー モイスチャー
オルビスユー モイスチャー 50g 3,240円(税込)ジェリームースのようなテクスチャーの保湿液。肌にしっくりとなじみ、オイルフリーでありながら豊かな潤いを閉じ込めて、乾燥などの外的ダメージから守ります。
日中の保湿アイテムは、メイク直し用として開発されたものでなくても大丈夫。自分の肌質やベースメイクアイテムとの相性を考えて選びましょう。