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ウエストあたりの脂肪は落ちにくいもの。その理由は、腹筋運動が足りないからではなく、ホルモンのせいかもしれません。

歳を重ねていくにつれ、ホルモンがちょっと乱れただけで、お腹の脂肪が増えてしまうことがあるからです。

前の『Prevention』記事では、ぽっこりお腹とホルモンバランスの関係を説明しました。

では、お腹のぜい肉がピザやワインの取りすぎのせいか、もっと大きな問題のせいか、どうやって判断するといいのでしょう?

今回は、ホルモンが原因でポッコリお腹になっている場合のサインを5つご紹介します。

1. 正しく食べているのに、ウエストラインが太くなった

今までずっと比較的平らなお腹だったのに、まるで一夜にしてお腹がふくらんだかのよう。そんなふうに突然、脂肪がついたとしたら、ホルモンのせいかもしれません。

「歳をとるにつれて身体が、血糖値を下げるホルモンのインスリンが効きにくくなる『インスリン抵抗性』が強くなり、脂肪が燃焼されずにため込まれます」と、ホルモンに関する著書を執筆した医師のサラ・ゴットフリードさんは説明します。

「さらに女性であれば、閉経の年齢が近づくにつれて、女性ホルモンに占めるエストロゲンの割合が増えるのですが、エストロゲンはインスリン抵抗性を高めるため、お腹に脂肪がつきやすくなります

2. 砂糖がたくさん欲しいと思う

ゴットフリードさんによると、インスリン抵抗性はほかの重要なホルモンにも二次的な影響を与えます

「インスリン抵抗性はレプチンにも影響を及ぼします。レプチンは満腹感を伝えるホルモンですが、インスリンがたくさん作られると、最終的にレプチンも増えます」

レプチンが増えると、すぐに満腹感が強まるかというと、そうはなりません。間食が多く、インスリンがたくさん作られ、レプチンが多い状態が続くと、レプチン受容体がちゃんと働かなくなってしまうからです」と、ゴットフリードさんは説明します。

そうなると、受容体から「食べるのをやめるように」という信号が脳に送られなくなります。その結果、レプチンの作用とは正反対に、満腹感を覚えずに食べ続けてしまうわけです。

3. 絶えずストレスを受けている

ホルモンのせいでお腹に脂肪がつく場合、コルチゾールも大きな役割を果たしています。

“ストレスホルモン”とも呼ばれるコルチゾールは、ストレスや不安感があると量が増えて、過食により体重増加につながる可能性があるのです

4. 気分が変わりやすい

閉経前後の女性はエストロゲンが頻繁に増えたり減ったりするため、気分が変わりやすくなるとともに、お腹のあたりに落ちにくい脂肪がつきやすくなります

ウィスコンシン大学の研究によると、女性の方が男性より気分障害になるリスクが高いのも、このエストロゲンの変動が理由。また、女性のエストロゲンは、生理前後、妊娠・出産後、閉経に最も変動が大きくなるそう(とくに閉経移行期)。女性がうつ病を発症、再発するのもほとんどがこのような時期です。

「エストロゲンは閉経によって身体が変化する中で自然に変動し、それが気分の変動や体重増加につながるのですから、体重が増えても自分を責めないように」とゴットフリードさんはアドバイス。

「増えすぎた体重を減らそうと苦心してもうまく行かない場合、意志の力や自己鍛錬が足りないせいにしないで。おそらくホルモンが原因なのです」とゴットフリードさんは言います。

5. いつも疲れきっているのに眠れない

不眠症と極度の疲労、それは体重増加の原因がホルモンにあることの明らかなサイン。多忙な生活のために疲れ果て、ストレスがかかった結果、不眠症になります。これらはすべてホルモン(とくにコルチゾール)の乱れにつながるのです。

モントーヤさんによると、「コルチゾールが増えると甲状腺ホルモンが減少し、身体の中心部が太ります。またコルチゾールの増加は、組織の発達や筋肉の成長にかかわって健康を促進してくれる成長ホルモンの減少にもつながります」

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Sara Shulman/Signs Your Hormones Are Making You Gain Belly Fat
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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