でも、ローズヒップオイルは本当にスゴイのでしょうか? 意見を聞いた皮膚科医師によれば、その答えは「イエス」。
ローズヒップオイルはどのように肌に効くのか、スキンケアの専門家が説明します。
1. シワを減らし、肌にハリを出す
image via shutterstock「ローズヒップオイルはビタミンA(通称レチノール)を多く含み、小ジワを減らして肌をなめらかにしたり、肌の深いところにある真皮を厚くしたり、ハリがあって締まった肌にするなど、肌の加齢現象をおさえてくれます」と、アンチエイジングの専門家で認定整形外科医のアンソニー・ユンさん。
2. 肌色を明るくする
image via shutterstockローズヒップオイルは肌のハリを改善し、小ジワを予防するコラーゲンを刺激してくれるビタミンCも含んでいます。
ビタミンCは、肌色を明るくする効果でも知られていて、顔色にかがやきを与えます。
3. 肌をダメージから守る
image via shutterstock2018年に『インターナショナル・ジャーナル・オブ・モリキュラー・サイエンス』誌に掲載された研究によると、ローズヒップオイルに含まれるトコフェロールやカロテノイドなどの抗酸化物質によって、肌が酸化から守られます。
4. 肌の赤みや炎症をやわらげる
image via shutterstock「ローズヒップオイルにはリノール酸、αリノレン酸、オレイン酸といった抗炎症性の脂肪酸が含まれます」と、ユンさん。酒さ(肌に赤みが出る皮膚の病気)やアトピー性皮膚炎(アトピー性湿疹)は炎症性の症状なので、ローズヒップオイルはその炎症や赤みをやわらげ、症状を抑える可能性があります。
「加えて、ローズヒップオイルにはベータカロテンがとくに多く含まれます。ベータカロテンはカロテノイドのグループに属する抗酸化物質で、皮膚の正常な成長と、皮膚細胞の再生を促進します」と、ニューヨーク在住の認定皮膚科医、デブラ・ジャリマンさん。
4. ニキビを減らす
image via shutterstock肌が脂っぽく、ニキビができやすい肌の人にとって、「オイル」という響きはタブーのように聞こえるかもしれません。
ですが、ローズヒップオイルが持つ抗炎症作用は、吹き出ものによる赤みや炎症もやわらげることができます。さらに、ビタミンAにより肌の細胞の再生がスピードアップするので、ビタミンAの派生物であるレチノイドはニキビの治療薬としても処方されます。
「多くの人はローズヒップオイルを使うとニキビができにくいと実感しています。なぜなら、ローズヒップオイルは毛穴をふさがないからです」(ユンさん)。
5. 肌に潤いを与える
image via shutterstock「脂肪酸は、優秀な肌の保湿液としても働きます」と、ユンさん。
脂肪酸は肌に浸透して保湿し、落ち着かせると同時に、セラミドも形成します。セラミドは肌の細胞壁を強く保つ物質。なので、肌の細胞はさらにたっぷりと水分をキープできます。
6. シミやできものの跡を目立たなくする
image via shutterstock「シワを減らしたりハリを与えたりすることに加え、とくにニキビあとがある場合、ビタミンAによって肌の色をきれいにすることができます。ローズヒップオイルを使い始めてから数か月後には、シミが薄くなっているかもしれません」(ユンさん)
研究によると、このマルチなオイルによって、瘢痕(はんこん:手術や外傷などによる傷あと)の手触りや見た目も改善できます。「おそらくそれは脂肪酸の働きにより、傷ついた肌の細胞の再生が促されるからでしょう」と、研究者は語っています。
7. 妊娠線を予防する
image via shutterstockちまたには妊婦さんがおなかにできる妊娠線を薄くしたり、予防したりするために使うクリームが山のようにあります。そのチョイスの一つに、ローズヒップオイルを加えてみては?
2012年『インターナショナル・ジャーナル・オブ・コスメティック・サイエンス』誌に掲載された研究によると、妊娠中にローズヒップオイルを含む妊娠線予防クリームを使った女性は、妊娠線ができにくかったということです。そしてすでに妊娠線がある人も、それ以上ひどくならないことがわかりました。
さびない肌をキープするには?
老化防止のカギは? 皮膚科医・友利新先生が愛用する2つのコスメ
Krissy Brady/Ways Rosehip Oil Benefits Your Skin, According to Dermatologists
訳/STELLA MEDIX Ltd.