10人を対象にした調査で、睡眠不足が減量の妨げになることがわかりました。脂肪の燃焼を55パーセントも低下させ、脂肪以外の燃焼を60パーセント増やし、空腹を感じやすくさせ、脂肪の酸化を減少させる方向にホルモンバランスをシフトさせるからです。
(スティーヴン・ガイズ著『小さなダイエットの習慣』140ページより引用)
上記の実験では、実験の参加者10人が5.5時間睡眠の生活を2週間続けたあと、8.5時間睡眠の生活を2週間続けるというサイクルを2度繰り返しました。その結果、睡眠時間が少ないときは空腹感が増し、食べ過ぎる傾向が表れたとのこと。
また、エネルギー摂取量は一定していても、睡眠時間が少ないときには脂肪の燃焼がゆっくりになったといいます。
さらに1024人を対象にしたもっと大がかりな研究では、睡眠時間が少ないとレプチン(満腹ホルモン)の分泌量が減り、グレリン(空腹ホルモン)の濃度が上がり、BMI値(肥満指数)も上がったそう。
専門家によると、十分な睡眠時間とは7~9時間。それだけの睡眠をとらないと、あなたのカラダは減量に不利な状況になるとガイズ氏は述べています。
『小さなダイエットの習慣』(ダイヤモンド社刊)
9万部を突破したベストセラー『小さな習慣』の著者スティーヴン・ガイズによる、待望の第二弾。従来のダイエット本とは一線を画す、「太らないための思考を作り、太りにくいライフスタイルを習慣化」するための一冊です。ガイズ氏が実体験からつかんだ“小さすぎて失敗のしようがない”ダイエットの習慣を、1日ひとつお届けします。
スティーヴン・ガイズ/著者プロフィール
2004年より自己成長ストラテジーの調査と執筆を行っている。2011年にブログ「ディープ・イグジスタンス」を立ち上げ、ホワイト・ダウ・ブックスによって2012年の自己啓発ブログ第1位に選ばれた。「ライフハッカー」「マインド・ボディ・グリーン」「タイニー・ブッタ」「ビッグ・ザ・ブレイン」などの人気メディアに寄稿している。